タイミングを図りすぎてズルズルと30代に到達し、34歳で歯列矯正を始めた者です。
歯列矯正の開始時は前厄で、今年は本厄真っ只中です。
食べる時、クッソ痛すぎてこれからやってける気がしないと矯正治療をしている先輩に装着2日目で速攻弱音を吐いた私。
さあ、この痛みが引く時はやってくるのか、そして他にも体調の変化が・・・?
ということで続編に参ります。
矯正開始から1週間〜1ヶ月
歯列矯正開始から1週間が経った頃、これまではおかゆや雑炊、ゼリーなどしか受け付けなかった歯の痛みもようやく落ち着き、普段の食事に戻ることができてきます。
装着翌日は、この痛みが一生続いたらどうしようという不安に駆られていましたが、歯の動きも少しずつ落ち着いてくることで痛みが引いていきました。
歯の動きがわりと早いのか、噛み合わせが上下で少し合わなくなりました。
これは歯列矯正をする上で誰もが通る道なので、これから歯列矯正を受ける方は心配しなくて大丈夫!
めまいが増えた
矯正を始めて1週間ほど経った時に気づいたのが、明らかに歯列矯正前よりめまいがするようになったことです。
これは更年期か歯列矯正によるものか判断がしづらいですが、歯列矯正を始めてからわりとすぐに起こったことなので、やはり歯が動くことで何かしら影響はあるのかなと思いました。
そこで、1ヶ月後の調整時に先生に確認。
「矯正をすることでめまいが起こることってありますか?」
と聞くと、
「いや〜、あんまり聞いたことないかなぁ」
と言われました。返答適当〜。
関係ないのか?と思いつつも、やはり気になるので調べてみました。
すると、AI概要でこんな結果が出てきました。
- 矯正装置によって歯が動くことで、顎の筋肉や関節に違和感や負担がかかる
- 下顎の位置が奥に押し込まれることで、顎関節に負担がかかる
- 顎関節のゆがみが頸椎や脊椎のバランスを崩し、自律神経が影響を受ける
- めまい、立ちくらみ、立位の不安定感
- 頭痛、肩こり、首筋の痛み
- 動悸、息切れ
- 気分の落ち込み
やっぱりあるんだな〜。
実際に知恵袋でも歯列矯正によるめまいで悩んでいる方もいました。
歯列矯正を始めてから半年ぐらいは上記の全ての症状が現れました。
全ての人がこれに当てはまるわけではないですが、こんなこともあると、これから歯列矯正を始める方の参考になれば幸いです。
歯列矯正による体調不良?
めまいに加え、動悸、頭痛、気分の落ち込みが続いたので何とか原因を突き止めたいと思い、クリニックに行ってみました。
そこでは、「年齢的に体調不良を訴えやすくなる歳だからね〜、自律神経が乱れてるね。」と言われ、自律神経を整える薬を処方されたのですが、それがあまり体に合わず・・・。
セカンドオピニオンとして漢方クリニックで相談し、2種類の漢方薬を処方してもらったところ、少し改善しました。
やはり漢方薬ってすごい!
めまいも、いつからかあまり気にならなくなって、半年を過ぎた頃にはめったにめまいを起こさなくなったのですが・・・
安心できたのも束の間。
今から4日前、歯列矯正開始から10ヶ月目でようやく下の歯に装置を着けたのですが、上の歯に装置をつけた時と同じような体調不良が戻ってきてしまいました。
ここ最近は漢方薬もほぼ飲んでいなかったので、またしばらくきちんと飲み直さないときついな〜といった感じです。
やはり私の場合は、歯の動きが自律神経にも影響しているような気がします。
開始4ヶ月で前歯が揃う
歯が順調に動いて、4ヶ月目には八重歯が他の前歯と整列してきました。
八重歯の難儀だったところといえば、歯磨きがしづらいこと。
歯を磨く時に八重歯のところだけ歯茎がいーってなるのと、寝転がったりハグをする時に八重歯の部分だけが出ているので、押された時に口周りが痛いという症状がありましたが、それが無くなりました。
歯ブラシの高さを変えずに歯磨きができることに少し感動。
4ヶ月でここまで見た目が変わるとは思っていなかったので、気分が上がりました。
以下の写真は遠目から撮った写真をクローズアップしたものなので画質が悪いですが、
動いているのはわかっていただけるかなと思います。
前歯も片方が前に出ていたのですが、同じ場所に並んでいます。
<歯列矯正前>
<歯列矯正開始後4ヶ月>
ただですね、私の歯の場合は、この後一度出っ歯にしてから奥に引っ込めるという作業をしなくてはいけなかったため、この後めっちゃ出っ歯になりました。
出っ歯で寝る時は絶対に口を閉じることができなかったため、朝は口の中がカラッカラ!!
見た目は仕方ないにしても、口を閉じることができないことで喉も痛くなるしで大変でした。
出っ歯時代は抜歯をするまで3ヶ月ほど続きました。
噛み合わせって何だろう
歯が並んでいくのは見てて気持ちの良いものなのですが、とにかく噛み合わせとはなんぞやというぐらい歯が噛み合いません。
奥歯で噛んで〜と言われた時に歯同士が当たっているところはたったの1箇所で、しかも面じゃなくて歯の角と角。
イカ、タコなんて食べられたもんじゃない。歯ですり潰すことができないので、一日中噛み噛みし続けてやっと飲み込めるぐらいになるかと思います。
一度バーベキューをした時にイカに挑戦しましたが、ぶにゅっと押し返されるばかりで全然噛めませんでした;;
肉もなかなか噛めないので、このストレスが本当にすごいです。食べるのが大好きな人間なので、それはまあ自律神経やられるぐらいイライラします。笑
もう米粒はほぼ舌の圧で喉に押し当ててそれを飲み込んでいました。
麺類を食べる時なんて、百発百中前歯の上に乗っかります。
↓こんな感じで。
月に一度の調整後1週間くらいは、おかきなど硬めのものも痛くて噛めません。
歯列矯正で太る?
歯列矯正をしたのが理由で太るということが実際に起こるのかどうか、確証を持って言えることではありません。
ただ、私はこれまで体重の増減があまり無い方だったのですが、歯列矯正を始めてから5キロ太りました。
私はいつも食事をするとき、かなり良く噛む人間なのですが、噛み合わせが悪くなることで、これまでよく噛んで食べていたものを十分に噛まずに胃まで流し込んでしまうため、太りやすくなってしまったのかなとも考えました。
年齢や生活習慣などもあるので、これは人それぞれかもしれませんね。
逆に歯列矯正をすることで食べられるものが制限されるので痩せたという人も耳にします。
抜歯について
上の歯が出るとこまで出てようやく抜歯。
まずは上の犬歯の外側の歯を両サイド2本抜くことに。
通っている矯正歯科は、普通の歯科治療を行っていないので、他の歯医者さんにいく必要があります。
一度抜歯をしてみて、歯医者さん選びは本当に大事だと実感したので共有します。
歯科選びは入念に!
元々、大阪の街中に住んでいた時期が結構長かったので、電車で行ける範囲の信頼できる歯医者さんにずっと通っていたのですが、今は生まれ育った田舎の町に住んでいるため、ちょっと行きづらくなりました。
そのため、通っている矯正歯科の方におすすめの歯医者さんを紹介してもらいました。
「〇〇歯科さんだったら院長が外科医出身なので上手ですよ」ということだったので大丈夫かと思い、紹介状を書いてもらいました。
紹介状を書いてもらったし、院長に対応してもらえるものだと思っていたのですが、いざこれから歯を抜くという方がとても若い人。
若くても腕のある人なら全く問題ないんですが、全然安心感のない不安そうな方で(失礼)、手元もおぼつかない様子で心臓がバクバク!!!!
麻酔をかけてもらって、わりとすぐに抜く作業に移行したのですが、痛い!!!!
麻酔ちゃんと効いてないよ〜(涙)痛いと言って麻酔を追加してもらいましたが、
途中で大丈夫ですか〜などの声かけもなく、抜歯作業が続きます。
そして不安なことに音がすんごい響くのです。「バリバリバリッ、ゴキゴキ!!」
え、なあ大丈夫??
と思っていたら案の定歯が途中で割れてましたわ。
残った歯を取ってもらって、もう1本も抜いてもらい、ガーゼを噛ませてもらいながら注意事項の紙を渡されます。
ガーゼは10~15分噛んだままにしてください。
と書いてあるのに、3分くらい経ったところで担当の人がやってきて、
「血が止まってるか確認しますね〜」と言うので、いやいや絶対まだ止まってないやろと疑心暗鬼でしたが「うん、止まってますね」「ちょっと血の味がするとは思いますが問題ないですので」と言われたので、
そうなん?これが止まってるん?めっちゃ血の味しかしませんが
とは思いながらも帰宅しました。
しかし、待てど暮らせど血が出続けていたので、常備していたガーぜを再度30分ぐらい噛み直すことにしました。
そうしたらこれまでの血が出なくなり、ようやくちゃんと止血されたようです。
ああ、院長にやってもらえるか念押しして確認しておくべきだった・・・。と猛烈に後悔しました。
次回以降はその歯科に行くのも怖いので、少し遠方にはなりますが、今まで通っていた信頼できる歯医者さんにお願いすることにしました。
下の歯2本の抜歯をしたのは、それから約1ヶ月半後ぐらいでした。
信頼できる歯医者さんでの抜歯の流れ
そこは全てにおいて丁寧で、これからどういうふうに歯を抜いていくか、きちんと納得できるように説明してくれ、安心して抜けるようそれぞれの段階で「大丈夫ですか〜」「力抜いてくださいね〜」「これから〇〇しますね〜」と声かけをしてくれるので、安堵して任せることができました。
前回不十分だったガーゼも20分ほど噛んで、先にお会計を済ませた後で止血できているかチェックしてもらえました。
抜いた歯も可愛い歯の形をした小さなケースに入れてくれて、痛み止めと化膿止め、予備のガーゼも渡してもらえました。
初めからここにお願いしておくべきだった・・・とは思いましたが、あの恐怖体験がなければ今回の抜歯でここまで感謝の気持ちも持てなかった可能性もあるので、結果オーライといった感じです。
こういった経験があるので、これから抜歯される方はきちんと信頼できる所にお願いされるのをオススメします。
下の歯にもワイヤー装着
下の歯の抜歯が終わった後の調整で、とうとう下の歯にワイヤーが通されました。
歯列矯正開始から10ヶ月目です。
結構ガタガタなので、少し揃うまで個々のブラケットは付けずにワイヤーにチューブを通したもので押されています。
たぶん、しょっぱなから1個1個つけられてたら激痛だったと思います。
ワイヤーを通された時点で、少し顎が痛かったのですが、数日経てば慣れました。
痛みは上の歯の初回装着時を思い返すと、かなりマシです。(とはいっても夜は噛み締めてしまうためその際に痛みが出て数日間不眠になります)
下の歯にワイヤーを装着する際の方が痛みを感じる方が多い印象だったので、とてもビビっていたのですが、現時点ではチューブが入っているので軽減されているのかなと思います。
ただ、これも結構口が閉じにくくて、食べ物を噛む時に唇を噛みやすくなりました。
時間が経って慣れるまでは仕方ないかなと思います。
そして歯科助手さんに言われたんです。「このチューブ、着色しやすいので食べ物に気をつけてくださいね。カレーとかはあまり食べないように」
って言われていたんですが、油断してしまいました。
3日目で体調が優れなかったので休んでいたら、夫がミートパスタを作ってくれると言ったので、作ってくれるならなんでも食べようと思い、パスタを完食しました。
歯磨きの時に気づきました。
チューブが真っ黄っ黄に染まっていました。
あちゃー。
これまで白いブラケットも、なんだかんだ黄色くは染まりづらかったので油断していましたが、柔らかいチューブは一発アウトでした。
次回の調整時にチューブも替えてもらえるそうなので、それまではマスクでなるべく隠そうと思います。
買ってよかったアイテム
矯正治療をし始めた時から今まで、結構役にたったアイテムがあります。
どちらもアマゾンで購入したものですが、
・10秒ぐらいコネコネすると固まるワックス
・歯軋り防止用マウスピース
です。
ワックスは、ワイヤーやブラケットの当たりが悪くて口の中が出血してしまうような時に、ワックスをブラケットやワイヤーに乗せて固めることで傷つかなくなるアイテムです。
寝ている時に結構歯を食いしばってしまって、歯の動きを阻害してしまったりヒビが入ってしまうのを防ぐためにマウスピースも購入しました。
種類もいろいろあるので、お悩みのある方は自分に合ったものを探してみるのもいいかもしれません。
現在10ヶ月目
まだ下の歯も動き始めたところで、親知らずの抜歯もこの先待っていますが、落ち着けば体調も良くなるので地道に頑張っていこうかなと思います。
あと2年くらいかな〜。まだまだ2年、されど2年。きっとあっという間に過ぎてゆくことでしょう。
矯正治療やって良かった!と最終的に思える結果になっていることを願います。
メリットとデメリットを正直にお伝えしました。歯列矯正なんてやめときゃよかった・・・と後悔することのないよう、こんなことが起きるかもしれないという覚悟を持って矯正治療に励めるよう、これから歯列矯正を考えている方の参考になれば幸いです。
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