前回の記事で、場面緘黙症の詳細と私が発症した経緯についてお伝えしました。
今回は、私がどうやって克服したのか、そして場面緘黙症を患っている人に対してどう接していくべきかをまとめてみました。
克服するまでの経緯
克服することは簡単ではありませんでした。
今、悩んでいる方にとっては厳しいことかもしれませんが、本人にもかなりの覚悟がいります。
大人になれば自然と治ると思われがちですが「自然に」治ることはあり得ません。
意識しなくては治らないのです。
しかし、この症状を持っている人は、周りの人よりも自分の症状についてちゃんと把握しています。
周りから見ると、甘えているように見えたり、いつになったら喋るの?と思われていたりしますが、
それは本人が一番よくわかっています。
だからこそ、この矛盾した状況がとてももどかしく、自暴自棄に陥ることが多々あるのです。
自分を変えるタイミング
これは誰にでも当てはまることだと思うのですが、
改善できるチャンスは、環境が変わる時。
小学生の6年間で変えられなかった私は、
中学生になる時しかない!そう心に決めていました。
といっても完全に環境が変わるわけではないので、すごく慎重でした。
人数が少ないとはいえ、小学校を共にしてきた同級生も同時に同じ中学校に上がるので、
6年間一緒にいた友達の前でいきなり喋りだすことにより、
さらに注目の的になってしまうことを恐れました。
しかし、ひとつの偶然が私を変えるきっかけとなりました。
小学生の時、私はw-inds.というアイドルグループがとんでもなく好きで、
そのグループのロゴが入ったキーホルダーを鞄につけていたのです。
すると、違う地域から来た同級生の一人が私の元へやってきて
w-inds.好きなん?
と嬉しそうに声をかけてきてくれたのです。
ここでどう返すかで、今後の人生に関わってくるぞ
と思った私は思い切って
「うん!」
頷くだけではなく、声に出してみました。
そこからその友達の友達がやってきて
よかったな~(友達の名前)、w-inds.好きな子がおって!
キーホルダー見て話しかけるかソワソワしててんで~!
というような感じで寄ってきてくれたのです。
その明るい雰囲気にのまれ、
私はいつのまにか、その子たちと普通に話せるようになっていました。
そして徐々に、他の子たちとも話せるようになりました。
最初は慣れるまで苦労しました。
6年間話していなかった友達に話しているところを見られたり、話しかけられた時は
すごくドキドキしていましたし、
やはりその友達の前では口数が少なくなっていました。
しかし、ゆっくりと時間をかけて少しずつ話せるようになっていったと思います。
小学生の時の友達の一人が、私と話した時に
話せるようになったんだね~!よかった^^
と優しく迎えてくれた時、複雑な気持ちと嬉しい気持ちがあったのを覚えています。
学校環境はなんとかクリアしたのですが、
家庭環境を変えるのはかなり難しく、
実は全ての身内と話せるようになったのは
それから数年後だったと思います。
そのきっかけは、いとこの2番目のお姉ちゃんが与えてくれました。
その人には不思議と人の心を開く力があり、
何かの言葉をきっかけにすっと話せるようになりました。
場面緘黙症で今悩んでいる方ならわかるかもしれませんが、
そういう人は雰囲気で「この人なら大丈夫だ」ってわかるんですよね。
身内と話せるようになった時は親戚含め、祖母や母も一緒だったので、
その後、母が泣いていたのを覚えています。
中学校を卒業してからの人生の選択方法も、
なるべく自分が成長できる、変われるような選択をするように心がけました。
すると、驚くことに全てが良い方向に変わっていったのです。
大変なことも多々ありましたが、思い返すと自分にとって必要な経験だったと今なら言えます。
その後歩んできた人生についても、今後ここで共有していこうかと思っています。
周りの人のサポート
本人も苦しい思いをしていますが、サポートをしてくれている周りの人達も
それはそれは大変だったと思います。
周りの人がどういったサポートをするべきなのか、
正確な答えがないのではっきりとは言えませんが、
私なりに感じた必要なサポートを3つ絞ってみました。
②本人が安心できる居場所を作ってあげること
③「はい」「いいえ」で回答出来る質問をしてあげること
①この症状を持っていることを責めないこと
私が当時決まってよく言われていたのが、
「なんで喋らへんの?」「喋ったらいいのに」「喋らなわからへんやん」です。
確かに普通に話せる人からすれば当たり前のことです。
しかし、場面緘黙症を持っている人にとってはそんな当たり前のことが当たり前ではないのです。
だから、それを言われた時には「責められている」「喋らないといけないんだ」と感じ、
焦りや不安、そしてさらに自分を追い詰めてしまう原因にもなってしまうんじゃないかと思います。
ですので、その症状を持っている人がいたら、どうかその状況を受け止めてあげて欲しいです。
②本人が安心できる居場所を作ってあげること
この症状を持っている人は自分が話さない分、人の話をよく聞いていてとても繊細なので、
自分のために居場所を作ってくれている、ということは言わなくてもしっかりと伝わります。
喋れる時の居場所、喋れない時の居場所それぞれに
本人が落ち着ける、安らげる場所を作ってあげることはきっと大きな支えになります。
そしてもし本人が何かを伝えたそうにしていたり、伝えてくれた場合は、
出来るだけ驚いた様子など見せずに、今までと同じように接してあげてほしいです。
また、「どうしても話さなくてはいけない場面」に接したときに話せなかった場合、
その後かなりのトラウマになってしまう場合があります。
なるべくそのような場面に、本人の了解なしに無理やり連れて行くなどの行為は避けた方が良いと私は思います。
③「はい」「いいえ」で回答出来る質問をしてあげること
私の場合、場面緘黙症ですが好奇心旺盛でした。
なので、殻にとじこもって誰とも関わりを持たないという類ではなかったので、
話せなくてもコミュニケーションは取りたかったのです。
ややこしいですよね;
当時、私の友達はこの症状に慣れ、よくやってくれていたのが、
「はい」「いいえ」で答えられる質問をしてくれていたということです。
そして、そのような回答で答えられないことに対しては、
友達自体も自分が言いたいことを紙に書いてやりとりしてくれていました。
もちろん全てのやりとりがそのようになっているわけではありませんが、
例えば友達が、「これ、どう思う?」と口頭で言ってきたとしたら、
当たり前のように紙とペンを渡してくれる。そんな環境に救われました。
こういう時、子供ってすごいな~と思います。
また、周りでサポートされている方々を対象にした記事も更新しましたので、こちらも良かったらご覧ください。
後遺症はあるのか?
私は長い間話せなかっただけあって、昔の私を知っている人と話すときは、
今でもどぎまぎしてしまうことがあります。
そして、少人数ではなく4人以上の大人数で話すとなれば口数が少なくなります。
といっても「少し人見知り程度かな?」といったレベルです。
ただ、既に慣れている友達たちと話す時は平気です。
あまり仲良くない人や、知り合ったばかりの人と話すのは、
慣れるまでに少し時間がかかります。
ただし、「この人は大丈夫だ」という空気感を持っている人とはすぐに打ち解けることが出来ます。
たとえば自分が望んでいないけれど、
大多数の人と話さなくてはいけないタイミングが訪れたとします。
その時は、首が動かなくなります。
動け!!と無理やり動かそうとしても、金縛りにあったかのように動かなくなります。
これは今でも本当に治りません。
なので送別会や歓送迎会などの挨拶の時は、
バレないように努力していますが、実は首が固まっています。笑
その後の首と肩のコリは半端ないです。
また、最近あったことですが、
大人になってから久々に「喋らないといけない」という威圧感を感じることがありました。
私は海外のチャーチソングが好きで、たまに教会に行って聴いていたのですが、
日本人教会はどんな感じだろう・・・と入ってみたのです。
入口で簡単な自己紹介カードを書いたら、
礼拝が始まる前に皆の前で私のことを紹介されました。
それだけにとどまらず、紹介された人はその場で立って職業についてなど説明しなくてはいけなかったのです。
ただ単に「なぜ初対面で気を許していない人に自分のことをそんなに話さなくてはいけないのか」
という疑念もありましたが、笑
大多数の前でいきなり自己紹介をしなくてはいけないという場面が苦痛でした。
前もって、「この紹介カードを元に皆の前で発表させてもらうので、あらかじめ一言考えておいてくださいね」
と一言説明されていれば心構えできるので大丈夫でしたが、
あまりにも突然すぎて久々に、話すことにストレスを感じてしまいました。
この出来事は、もし現時点で場面緘黙症を患っていたら結構なトラウマになった気がします。
あくまで個人的な意見ですが、場面緘黙症の症状を持つお子様などいらっしゃる場合は、
このような突然話さなくてはいけない場所へは(連れて)行かないことをオススメします。
※教会を否定しているわけではありません。
ただ、現在話せるようになった今は、
なるべく話せる機会から逃げ出したくないとは常に考えています。
今悩んでいるあなたへ
もし、今あなたが場面緘黙症で悩んでいるなら、
今後のあなたは可能性に満ち溢れています。
どうするかは自分次第ですが、もし行動したのなら
眠っていたパワーが必ず発揮される時が来るはずです。
(なんか胡散臭い占い師みたいなセリフ;)
その先に何が起こるかわからないから、
何かに立ち向かうことはとても怖いです。
でも、その怖さを乗り越えて達成できた時は、
計り知れない感情が込み上げてきます。
あきらめることはまだ早いです。
生きている限り、大人であれど挑戦してみることに価値はあると思います。
何かを変えてみたいと思っている人を、
私は応援し続けます。
これが誰かの背中を押してあげられる記事になれば嬉しいです。
下記の記事で、克服した後の人生と、あなたが実践できる克服に向けてのサポートについて書いています。
良かったら覗いてみてください。
コメント
覚悟が必要なんですね…。
私は家では素で話せるけど、学校ではほとんど話せません。
ですが、必要最低限の話はできるので、場面緘黙ではないのかなと思っています。
私の場合は話したいことが浮かんでこないし、話さなきゃと思って話題を思いついても、それを続けられずすぐ会話が終わってしまいます。
学校では自分を抑えてる感じです。
本当は仲良くなりたいし、素で話したいのですが、最近はなんだか自分の気持ちがわからなくなりました。1人でいた方がずっと楽だなぁと思っています。
こんなつまんない空気を悪くするだけ、会話を途切れさせて気を遣わせるだけの私といない方が周りは楽しいだろうと思って、友達を作らないでいます。
でもこのままじゃ、私はずっと幸せになれないんじゃないかなぁと思います。
だから話しかけたいのですが、ずっと話してなかったのに急に話しかけたりすると、何だコイツと思われそうで怖いです。
いつもそこで止まってる気がします。
話しかけてもらえることもあるのですが、とても焦ってしまい結局一言しか返せず終わります。
どうにか一歩を踏み出したいので、アドバイスをいただけると嬉しいです!
長文失礼しましたm(_ _)m
コメントありがとうございます^^
お会いしたわけではないので判断が難しいですが、必要最低限のお話が出来るということは場面緘黙ではないのかもしれません。
なるなるグミの実さんの「会話がすぐに終わってしまい、空気を悪くするだけなのであれば1人でいた方が楽」だという気持ち、すごくわかります。
文面から、なるなるグミの実さんはそれだけ人の気持ちを理解してあげられる心優しい方なんだなぁと感じました。
きっとそんな心優しいあなたの気持ちが、仲良くなりたいな~と思っている子に伝わると私は信じています。
周りにいるみんなは自分よりもすごい人に見えがちですが、意外とみんなはあなたと同じように「空気を悪くしてしまったらどうしよう…」と感じている人も多いと思います。
私の経験上では、話せなかった期間が長かったですが、話せた時は周りのみんなも気を遣ってくれていたのか、たいしてリアクションがありませんでした。
リアクションされたこともありましたが、それは悪いリアクションではなくて、「喋れるようになったんだね!よかった^^」というプラスの意味合いの驚きばかりでした。
「なんだこいつ」と思われたら怖いという気持ちも本当によくわかります。しかし乗り越えてみれば意外とマイナス要素は少ないように感じるものです。
仮に「なんだこいつ」と思われたとしても、自分に自信を持って、「なんだこいつって思われるぐらいなら別にこの人とは関わらなくていいや」ぐらいの気持ちで気軽にいくのが楽ですよ^^
アドバイスになったかな・・・?少しは背中を押してあげられたなら嬉しいです。
私は何があってもあなたの味方です♪これから幸せがもっとたくさん訪れますように☆応援しています。
返信をいただいたのに、私の返信がこんなに遅くなってしまいごめんなさい。
返信ありがとうございました。
自分の気持ちをわかってもらえて嬉しかったです。
一番周りのリアクションが怖かったんですが、意外とみんなは気にしないと知れてよかったです^_^
まずは、すでに仲がいいところに入るんじゃなくて、わりと1人でいる子から声をかけてみようと思います!
あたたかいアドバイス本当にありがとうございましたm(_ _)m
頑張ります!
いえいえ、ご丁寧に返信いただきありがとうございます^^
嬉しいと言っていただけて私も嬉しいです。
良い心意気ですね!
心から応援しています!
何かあったらまたいつでもコメントしてくださいね^^
はい!
ありがとうございます
突然すみません。
私は、幼稚園の頃から中3である現在まで
場面緘黙症と闘っています
ずっと自分を変えたいと思っていて、検索してみるのですが
『 場面緘黙症を克服した』という報告の例が少なく、とても不安な気持ちでしかなかったので
『克服した 』という記事を見つけられて希望が見えた気がしますありがとうございます
本題なんですが
私は、話せないということだけで周りから変な人
と思われるのが怖くて
少しでも周りから認められてもらえるよう
沢山勉強だけをしてきました。
その事あって、今とても学力が高いです
そして今、受験生です。
高校選びにとても迷っています
私の学力だと、近くに有名な高校があり私の学校からも通う人が多い傾向なんです
だから、私は『 その高校だと克服できないのでは』と考えています
私が迷っているもう1つの学校は、『 他県にある女子校』でそれに近場なんです
しかし問題があるんです
学力が少し低く、また駅まで(30分程度)毎日親が送り迎えをしなくては行けないんです
・親に認めてもらえる学校に行って、自分が変われないか。
・自分が変われるか分からないけれど変われそうな学校に行くか。(親に迷惑をかけてしまう)
長々と失礼しました
高校選びに
自分重視で選ぶか周りから認めてもらえる所か。
とても迷っているんです
三者面談が近いので、早めの返信が有難いです
咲さん、コメント頂きありがとうございます。
自分を変えたいと思い場面緘黙症について検索し、このブログに辿り着いてくれたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。
話せないということだけで周りから変な人と思われるのが怖くて・・・といった気持ち、すごくよくわかります。
それでも周りに少しでも認めてもらえるよう沢山勉強して来られたた咲さんは、すごく熱心で頑張り屋さんなんだろうなと文章から伝わってきました。
学校の選択、なかなか難しい問題ですね。
少し気になる部分があるので、そこを掘り下げてもう一度考えてみてはいかがでしょうか?
・親に認めてもらえる学校に行って、自分が変われないか。
⇒その学校に行って確実に自分が「変われない」という確信はあるのかどうか?
学力 or 克服の可能性 どちらを優先したいか。
・自分が変われるか分からないけれど変われそうな学校に行くか。(親に迷惑をかけてしまう)
⇒「親に迷惑をかけてしまう」とありますが、子どもが幸せになれる道を本人が選んだのであれば、親としては多少の苦労がかかったとしても咲さんが辛い思いをするよりも嬉しいことではないでしょうか?
また、仮に話せるようになった場合は親を喜ばせるきっかけになるかもしれません。
ご両親のご意見を耳にしたわけではないので、「これだ!」というアドバイスはできませんが、
最終的に私が咲さんに大事にしてほしいなと思う部分は、
「自分の意志」です。
こういう理由があって、ここに行きたいんだ!という気持ちが強い方(ワクワクする方)に重きを置いて考えてみるのはどうでしょう?
どちらを選択しても、後悔する日が来るかもしれません。
しかし、その選択をした自分の気持ちがはっきりしていれば、壁にぶつかった時でも前向きな気持ちで乗り越えられると信じています。
大したことは言えていませんが、少しでもお役に立てたなら嬉しいです。
また何か追加で相談があれば気軽に連絡くださいね^^
応援しています♪
ご丁寧に返信、有難うございます(><)。先生などにサポートを受けて、頑張って話してみようと思います。Sakiさんの心あたたまる返信で、心があたたまりました!´`*私もこんな優しい大人になれたらなって。そう思っています!頑張ってみます´`*
ご丁寧に返信、本当に有難うございます!学力or克服の可能性。私は克服の可能性を信じてみようと思います。この判断が本当に正しいのか。不安な気持ちでいっぱいです。でも、克服したいという気持ちが強いので。場面緘黙症の話を親にすることも緊張して、上手く説明出来るか分かりませんが先生のサポートなどを受け頑張って話してみようと思います!Sakiさんの心あたたまる言葉で、心があたたまりました!私も、こんな心優しい大人になれたらなって。そう思っています!将来に関わることなので、、頑張ってみます!!
咲さん、可能性を信じて自分の行きたい意志の強い学校に行くことは素晴らしいと思います^^
確かに、面と向かって親にこのことを話すのは緊張しますよね。
私が学生の頃は場面緘黙症のことについて親と直接話せなかったので、すごいなと改めて尊敬します。
最後にとっても温かいお言葉をありがとうございます。
そう言ってもらえると、この記事を書いてよかったと実感できます。
これからたくさんの壁が待ち受けているかもしれませんが、その強い意志で頑張って下さい。
といっても、本当に辛いときは無理しないように!
心から応援しています^^
学力or克服の可能性。私は克服の可能性を信じてみようと思います!この判断が本当に正しいのか。不安な気持ちでいっぱいです(><)
ご丁寧に返信、本当に有難うございます(><)。学力or克服の可能性。私は克服の可能性にかけてみたいと思っています。これが自分の意思なので、今、この判断をするのが正しいのかどうなのか。本当に不安でしかないです。でも、親にきちんと話をして、自分が行きたい高校を選ぼうと思います。場面緘黙症の話を、親にすることも緊張して、上手く説明出来るか分かりませんが、頑張ってみようと思います!( ;ᯅ; )
首が動かなくなる!すごく共感します。
緊張はしてないのですが周囲に人がいると仲良い友達といても声が出なくなります。
もう25ですが場面かんもく症だと気付いたのは最近になってからです。
治せるものなら治したいです。
UMAさん、首が動かなくなるということに共感してくれる人と今まで出会ったことがなかったので、共感してもらえて嬉しいです。
周囲に慣れない人がいると全く声が出なくなるということでしょうか?
大人になってから発症されたのか、子どもの頃からなのか、もしよろしければ今後の参考までに教えていただけませんか?
コメント失礼致します。
場面緘黙症について調べていたところ、
Sakiさんの記事に辿り着きました。
検索で出てくるのは病院や専門家のサイトが多いので、
ご自身の体験談をまとめられているのは貴重だと思います。
Sakiさんは中学生の段階で勇気を振り絞って克服されたのですね。
高校生になるとバンドを組んだりしていたと書かれていましたが、
内気タイプの人間には勇気が必要な行動なので、凄すぎます。
Sakiさんは高校生の頃には緘黙の症状が出なくなっていたのでしょうか?
私も幼少期は場面緘黙症を発症していたせいか、
家で喋ることができるけど幼稚園では喋れませんでした。
小学生になってからは友人とは話すことができるようになりましたが、
他の同級生とはジェスチャーか頷くことで意思表示をしていました。
これってただ内弁慶な性格なのかな?と思っていたのですが、
最近になって場面緘黙症という病気だということを知りました。
家族には幼稚園や学校での性格をバレないように隠していました。
(当時はこの症状が恥ずかしいという思いが強かったです。)
場面緘黙症を克服するにあたってとても有益な内容でしたので、
恐縮ですが、私のブログの方で記事を紹介させて頂いております。
特に「周りの人のサポート」の箇所は参考になりました。
私は自力で何とか克服することができましたが、
周りのサポートが必要な人も多いでしょうからね。
場面緘黙症は病気じゃなくて気質だと捉えられている節があるので、
場面緘黙症のせいで人前で喋ることができず苦しむ人を減らすためにも、
多くの人に理解してもらう必要があるのではないかと思います。
長々と失礼致しました。
レムさん
コメントありがとうございます。私は高校生の段階で大半の人と話せるようにはなっていましたが、それでもある特定の人たちとは高校を卒業する辺りまで話せずにいました。
レムさんも幼いころ場面緘黙の症状があったのですね。ご家族にバレないように隠せていたのが凄いという驚きと、大変ご苦労なさったのではないかと慮ります。
そして、記事のご紹介ありがとうございます。レムさんの記事を拝読いたしましたが、とてもわかりやすくまとめられていたので、さらに多くの方に場面緘黙症を認知してもらえるのではないかと思います。
これからもお互いの経験を元に、場面緘黙症でお悩みの方々のサポートが出来るといいですね。
返信して下さり、ありがとうございます。
Sakiさんも高校生になっても症状は残っていたのですね。
どうしても話すことができない人っていましたよね…
何度も質問して申し訳ありませんが、Sakiさんは場面緘黙症を克服された後は、
ご自身から他の人に話しかけることができるようになられたのでしょうか?
私は克服した後も他の人に話しかけるのが難しかったので、気になっています。
私が場面緘黙症の症状を家族に隠していたのは、
家ではお喋りなのに幼稚園や学校では全然喋れないと、
気味悪がられるのでは?という恐怖があったからです。
私の妹も同じ小学校、中学校に通っていたので、
妹にバレるのでは?というリスクはつきまといました。
(何かのゲームで妹と同じ班にされた時、ズル休みして逃げました。)
Sakiさんはご家族には場面緘黙症を公表されていたのでしょうか?
私としては正直に家族に公表されている人の方が凄いなと思っています。
(やはり、危機的状況に直面することが多かったので隠すのはおすすめしません。)
私が幼稚園~小学生だった頃は90年代だったこともあり、
場面緘黙症という病気は全く認知されていなかった気がします。
今でもまだまだ認知度の低い病気な気がしますので、
多くの人に病気を認知して頂くのがスタートでしょうね。
場面緘黙症で苦しむ人を救いたいという思いはありますので、
私も将来的に何か支援させて頂ければなと思っております。
レムさん
いえいえ、こちらこそご返信ありがとうございます。
どうしても話せない人って、なぜ?と理由を聞かれてもはっきりと答えられる何かがあるわけではないですよね。
そういった面ではもしかしたら場面緘黙症の方は第六感が優れているのかもしれないな、とも思ったりします。
私は克服してからすぐに接客業についたのがきっかけで、最初は無理矢理だったのですが徐々に自分から話しかける勇気が持てるようになり、症状が緩和していきました。
まさに自分にムチを打っていたような状況でしたが、それを毎日続けていたら話しかけることが苦ではなくなってきたのを覚えています。
その後しばらくオフィスワークをしていると、場面緘黙とまではいきませんが、少し人見知りの症状が出てきたので、やはり人と関わる仕事が大事だったのかなと思い、オフィスワークの仕事後に接客業をしたりして繋いできました。
レムさんのおっしゃること、すごくよくわかります。
気味悪がられる恐怖感というのは私もありました。
ただ、私の場合は隠せるレベルではなかったというのと、私の学校は田舎で小さく、兄もいたのですぐに広まって親にバレてしまいました。
さらに厄介なのですが、私の場合は家族でも話せる家族と話せない家族がいた、というのもあります。
ですので、妹さんと同じ学校に通いながらも隠せていたのはかなり驚きです。
想像しただけですごくヒヤヒヤしますね。
たしかに、レムさんと同年代なのかもしれませんが私の子どもの頃も場面緘黙症というものは認知されていなかったように思います。
20代でたまたまテレビで特集を見て、まさにこれは自分と同じ症状だ!と気づいたのがきっかけだったので、まだまだ認知度は低そうですね。
きっと悩んでいる人はたくさんいると思うので、少しでも勇気や希望を持ってもらえるようにお互い発信していけたらいいですね。
コメント欄でこんなに長々と失礼しました。
ご丁寧に返信して下さり、ありがとうございます。
(何度も長々とコメントしてしまい、申し訳ないです…)
私も完全に隠し通せていたかどうかは怪しい気がします。
家族は私に気を使って口に出さなかっただけで、
実はバレていた可能性もあるかもしれません。
Sakiさんは接客業をきっかけに他の人に話しかけることができるようになられたのですね。
接客業といえば強制的に喋る必要があるので、人見知りだと避けてしまう職業です。
そのような環境に飛び込むのは勇気が必要ですし、なかなかできることではないと思います。
Sakiさんは場面緘黙症を克服されてから接客業をされたり、海外に移住されたり、
人見知りにとってハードルの高いことに挑戦されているので、本当に凄いです。
私も強制的に喋らないといけない状況を作り出されたことを思い出しました。
小学6年生の時に給食委員会に選ばれ、校内放送で給食のメニューなどを言わされました。
相方がいたのですが、さすがに全てを頼る訳にはいかない状況でした。
大きな声を出す必要があり、全校生徒に自分の声が聞こえているという恐怖もあったので、
6年生の時点では緘黙の症状が少し改善してきていたとはいえ、かなりきつかった覚えがあります。
喋る機会を作ることが克服するためのヒントになるのかもしれませんね。
(症状が重たい人は乗り越えるのが難しいかもしれませんが…)
そして、今悩んでいる人たちのために環境を整えてあげないといけませんね。
優しく返信して下さり、本当にありがとうございました。
今後も質問させて頂きたいことが出てくるかと思いますので、
他の記事でもコメントをさせて頂くことがあるかもしれませんが、
その時はまたよろしくお願い致します。
もしご家族がレムさんを気遣って気づいていないフリをしていてくれたのならとても優しいご家族ですね^^
接客業というのはやはりハードルが高いですよね。
一番最初のハードルを越えると、どこまで自分の可能性があるのか知りたくなって色々と挑戦できたので、
同じように最初の一歩を踏み出した方が新たなことに挑戦したくなるような気持ちになってくれれば嬉しい限りです。
全校生徒に自分の声が聞こえるというのはなかなかの挑戦ですね。
しかし、聞いている人たちの目線がないので声だけ登場させるというのは、人の前で話すということに少しずつ慣れるのに良い案かもしれません。
こちらこそ、貴重な経験をシェアしてくださりありがとうございました^^
またいつでもご質問などあれば、コメントお待ちしております。