南極上空にあるオゾンホールの影響で、
オーストラリアやニュージーランドの紫外線は日本の7~8倍あると言われています。
その紫外線の強さから、悲しいことにオーストラリアやニュージーランドでは常に皮膚がんの世界ランキング上位に入っています。
これから皮膚がんの詳細と対策法をご紹介していきます。
【国別】メラノーマ(皮膚がんの一種)統計
出典:https://www.wcrf.org/dietandcancer/cancer-trends/skin-cancer-statistics
2018年の統計では、オーストラリアに次ぎニュージーランドが、
メラノーマ発症率の上位を争っています。
ニュージーランドがオーストラリアを上回ることもあり、どちらにしても油断はできません。
皮膚がんの種類は大きく分けて、
・基底細胞癌
・有棘細胞癌
・悪性黒色腫(メラノーマ)
の3つに分類されます。
上記の表のランキングに入っている国で発症する皮膚がんの種類は、
悪性黒色腫と呼ばれるメラノーマが大多数を占めています。
今回はそのメラノーマに焦点を当てて見ていきます。
メラノーマとは
出典:http://www.msdoncology.jp/melanoma/about/
日本では「ほくろのがん」とも呼ばれるメラノーマ。
転移を起こすと治療が難しくなり、発症には遺伝的な背景と環境が関係していると言われています。
紫外線を浴びると、肌が赤くなる人と小麦色になる人に分かれますよね。
小麦色になるのは、皮膚の中でメラニン色素を合成している証拠です。
このメラニン色素とは、紫外線が皮膚の細胞破壊などを防ぐために生成されるもので、大切な役割を担っています。
そのため、メラニン色素が元々少ない白人や、日焼けすると赤くなりやすい人ほど紫外線からの防御が薄く、メラノーマの発症率が高くなっています。
メラニン色素が元々多い黒人は発症率が低く、黄色人種である日本人はその中間にあたります。
また高齢者も発症率が高いことが報告されていますが、蓄積された紫外線が主な原因であると考えられています。
ーメラノーマの早期症状と見分け方ー
メラノーマの早期症状として、ほくろの細胞が悪性化すると、
次のABCDEの特徴が出てくると言われています。
ほとんどのメラノーマは形が左右非対称
Border of irregularities(境界線が整っていない)
皮膚とほくろの境目が不整で一般的なほくろよりも滑らか/色のにじみがある
Color variegation(色むら)
茶色、黄褐色、または黒など色むらがある
Diameter greater than 6mm or dark(大きさと濃さ)
長径が6mm以上あり、一般的なほくろよりも濃いことがよくある
Evolving(変化がある)
大きさが拡大する、色・形・出血やかゆみなど症状が変化してくる
1~2年以内に、色・形・大きさ・かたさ・爪の変形などの変化があれば要注意です。
☆対策☆
幼少期からのケアが大事
幼少期から繰り返して紫外線を浴びると、表皮や真皮細胞の遺伝子に傷がつき、
その遺伝情報が変性してシミや皮膚がんの原因となってしまいます。
子どもの時期は細胞分裂が盛んなため、18歳頃までに生涯で約半分の紫外線を浴びてしまうと言われています。
そのため、幼少期からの紫外線対策が大事だと言われています。
かといって、大人になってから紫外線をバンバン浴びるのはオススメしません。
過度の日光遮断はビタミンD不足の原因?
しかし過度に日光を避けすぎてしまうと、
ビタミンD不足になるという情報もあったりと、本当にどれが正解なのかわからなくなりますが、適度に日光を浴びつつ、紫外線対策も行うことをオススメします。
日光を浴びる場合は、手のひらを夏場であれば1日15分ほど、冬場であれば30分ほどを目安に太陽にさらすだけで十分ビタミンD取得の効果があるそうです。
手のひらだけであれば、日焼けしにくいので良いですね!
ー日焼け止めー
紫外線対策と言えば日焼け止め。
ニュージーランドではクリームタイプやスプレータイプなど様々なタイプの日焼け止めが売られています。
スーパーや薬局で$15~$40程で購入することが可能です。
日焼け止めは汗で流れてしまうため、1回だけの塗布ではなく、こまめに塗ることが日焼けの対策だと言われています。
私は上記の写真の日焼け止めを使用しています。
その名も「CANCER SOCIETY」
名前からして強そう。
これは皮膚がんの研究機関によって開発された日焼け止めで、パラベンフリーです。
日焼け止めによる肌への吸収や皮膚への影響などが気になる方は、オーガニックの日焼け止めを使用されることをオススメします。
こちらも薬局などで売っているのですぐに入手することができます^^
ーUVカットサングラスと帽子ー
「目から入る紫外線により肌が日焼けする」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょか。
この話は噂話ではなく実験研究で証明された事実です。
目に強い紫外線が入り、それを察知した脳が防御反応を示し、体内にメラニン色素を作るよう命令を出します。
しかしメラニン色素が生成されすぎてしまうと、シミやそばかすの原因になることがあり、顔や体の紫外線対策を頑張っていても、目を無防備にさらしていると、せっかくの努力が台無しになってしまう可能性があります。
そのため、UVカットが施された大き目のサングラスをかけることで、紫外線の対策に大きく影響されるとされています。
また頭皮から紫外線の吸収を防ぐためにも、帽子が効果的です。
紫外線だけではなく、熱中症対策にもなります。
頭皮が傷ついてしまうと、枝毛や切れ毛、薄毛の原因にもなってしまいます。
そういったトラブルを防ぐためにも、日差しが強い日の帽子は欠かせませんね!
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