今回の記事では、現時点でのニュージーランドでの感染者の状況や国境閉鎖措置、現地のスーパーマーケットの状況などについてお伝えします。
2020年3月19日時点で発表されたCOVID-19感染者数
現時点で正式に発表された感染者数は28人。
前日に8人、そして本日さらに8人、それぞれ海外から帰国してきた人たちの感染が判明しています。
ニュージーランドのコロナウイルス感染ケース詳細
下記のWebサイトでは、「人数」「場所」「年齢」「性別」「渡航歴」と、ニュージーランドのウィルス感染ケースの詳細が公表されています。
渡航規制・交通事情について
3月19日、ニュージーランド政府はコロナウイルスの影響で、ニュージーランド人に向けての渡航情報を、最高レベルの「渡航禁止」に引き上げました。
また、海外にいる自国民に対しては速やかに帰国するよう呼びかけています。
さらに、本日ニュージーランド時間の午後11時59分より、国境閉鎖措置を実施するとの報道がありました。
これは、3月20日以降に他の国が出発したフライトでニュージーランドに来ようとする外国人(ニュージーランド人または居住者、そのパートナーは除く)は入国できないということです。
例えば、日本からのフライトで朝の6時頃にニュージーランドへ向かう飛行機があったとします。
その便にニュージーランド人含め、日本人や他の国の人が乗っている場合、
ニュージーランド人、居住のビザがある人(パートナー含む)以外はその飛行機を降りることができません。
最新の詳細はニュースなど情報機関より入手してください。
NZ政府はこれまでニュージーランドへ渡航して来る全世界からの人々に対して、14日間の自主隔離を要求してきました。
14日間隔離中の人に対しては警察からの電話や訪問チェックなどがランダムで入っています。
ニュージーランド航空は、オークランド⇔成田・関空便を3月30日から6月30日まで運休することを発表。
この期間にニュージーランドに来る予定だった友達は、スケジュール変更を余儀なくされました。ちなみにそのチケットはセールになっていたものでしたが、購入から1年間の日にち変更が可能とのことでした。
またカンタス航空・ジェットスター航空も3月末以降、国際便の運航を5月末まで運休することを発表しました。
そして昨日、シンガポール航空は4月以降、オークランド⇔シンガポール便、シンガポール⇔日本便を大幅に減らすと発表しています。
今後の動向は航空会社からの最新情報をチェックしてご確認ください。
大人数での室内イベント禁止
NZ政府は、COVID-19の拡散を制御するために、100人以上の人々が集まる室内イベントを禁止しました。
この措置は学校や大学、その他の教育機関には適用されないとのこと。
全世界での感染者数がわかりやすくまとめてあるWebサイト
これはシンガポールがまとめているWebサイトですが、頻繁に更新されており、各国の感染者数をわかりやすくまとめてあります。
単なる感染者数だけではなく、「回復者数」と「死者数」も記載されています。
現地の様子(クライストチャーチ)
クライストチャーチでの感染者が発覚したその日、スーパーマーケットに行ってみました。
平日にもかかわらず、既に品薄になっているものがたくさんありました。
目についたのは「食用油」や長期保存が可能な「缶類」。
私がクライストチャーチに来てからこの状況は初めて見ました。
そして、今までは裸のまま売られていたパンは、
このように袋詰めにされて売られていました。
これには正直驚きました。
敏感な日本であればとっくにやっていただろう…と思いますが、日本基準で考えるのをやめていたので対応の速さに驚きと感心を隠せません。(いちいち大げさ)
【余談】感染者の謎(筆者の勝手な見解)
ニュージーランドで発生している感染者は主にニュージーランド人。
移民が多い国なのに不思議に思いませんか?
私はその背景に、ニュージーランドの医療システムが絡んでいるのではないかと感じています。
これは、私の本当に勝手な見解です。個人的な意見をネット上に載せるな!と思う方は見ないで下さい。
ニュージーランドの医療システム
ニュージーランドの医療システムは、日本とは異なっており、症状から確実に「これは耳鼻科に行くべきだ」とわかっていても、まずはGP(General Practitioner※開業医)に行く必要があります。
そこでGPが「これは専門医が必要だ」と判断した場合、紹介してもらって耳鼻科に行くという、とても面倒くさい流れとなっています。
GPや専門医が有料であるのに対し、専門的治療を公立病院で受ける場合、もしあなたがニュージーランド市民権保持者、Residence Visa 保持者、又は Work Visa を 2 年間継続的に保持していれば費用は掛かりません。
しかし公立病院で受ける場合、無料の対象であっても診てもらうのにかなり時間がかかったり、手術をするとなった場合でも危険性の高い患者さんが優先されるため、何か月も待たされるということもあります。
GPが身近な医療機関だということで私は数か月前に、家から近いGPに登録しようと思ったのですが、患者数がいっぱいとのことで断られました。
なんのためのGPやねん!と心の中で叫びました。(現在何かあった時は、パートナーの登録しているGPで診てもらっています)
GPであればすぐに診てもらえると思いきや、GPであってもすぐ診てもらえるとは限らず、1週間先の予約になったりして、もう自然治癒でいいや!となることが多々あります。
これらのニュージーランドの医療システム、
ニュージーランドに2年未満の滞在をしている人からしたらどうでしょう。
ニュージーランドには様々な国から留学生やワーキングホリデーなどで滞在している人が多々います。
その中で、「今、自分はもしかしてCOVID-19かも?」と思う人も少なくないはず。
そういった時にはヘルスライン(0800 358 5453)に連絡するように促されていますが、英語が母国語ではない人が電話をかけることは少し厳しいのでは…と思うのです。
英語に自信のない人からすれば、
電話なんてできやしない!
知らない土地で隔離されてもどうしたらいいのかわからない・・・
と不安でいっぱいになるかと思います。
しかし、調べたところによると、ヘルスラインに電話した後、日本語が話せる人に代わってほしいと伝えれば、通訳の人に対応してもらえるようです。
他に心配な点は、GPというシステムが面倒で「多少の体調不良があったとしてもある程度は自然治癒しよう」という考えが身についている人が、仮にウイルスを所持していたとしたら防ぎようがありません。
しかし、私はこのようなじ事態が既にニュージーランドで出ているのではないかと睨んでいます。
もう新たに旅行者は入国できませんが、これまでに入国してきた旅行者の人が感染していても何ら不思議ではありません。
なおかつ旅行に来ている時に、少し体調は悪いけど休みを潰してまで知らない土地で隔離したくない、他の国のルールなんてどうでもいいと思う人は少なからず居るはず。
そしてその人たちが長期滞在している人と接触していたら、既に感染している人が存在していてもおかしくはありません。
なんといっても報道されているコロナウイルス感染者のほとんどがニュージーランド人だというのが不思議すぎて・・・。
現地の人からしたら問い合わせるのも簡単だし、診てもらうのも有利だというのもあり、感染者が見つかったんではないかと、こういった見解に至りました。
しかしこれはあくまで私の勝手な意見です。パニックにならないでください。
結果的にこういった事例が想像できることから、国境閉鎖措置が取られたのかもしれません。
過剰な心配は心を病ませる原因にもなりますし、今出来ることを可能な限りやることが一番ですね!
手洗いうがいやマスクの他にも、規則正しい生活や軽めの運動で免疫力をつけるなど、無理をしない範囲で健康管理をしていきましょう。
コメント