前回、フィリピン留学の学校選びや、オススメする理由についてまとめました。
フィリピン留学のメリットを下記のようにお伝えしました。
・楽しい英語の勉強法がわかるようになる
・共に過ごした仲間との絆が半端ない
・人の温かさを感じることが出来る
・環境問題について考えさせられる
・日本の凄さを再認識できる
・些細なことにありがたみを感じられるようになる
今回はこのフィリピン留学のメリット・魅力について詳しくご紹介していきます。
フィリピン留学のメリット
英語力のUP
フィリピンでの主な留学の特徴は、寮で勉強するということから、
1日の勉強量が半端ないです。
私のプランの場合だと、朝の7時から夜の9時まで(休憩時間など省いて)約9~10時間の勉強をしていました。
7時から1時間あるクラスはオプションで受けるのは自由だったのですが、
せっかく行ってるんだから受けよう!と受けてみました。
受けれるもんはなんでも受ける。
これをやるのとやらないのでは、結構差が出るのではないかなと思います。
身に付いたものが増えたのは間違いありません。
授業は、細かなジャンルに分かれていて、
◆ライティング(書く)
◆スピーキング(話す)
◆リーディング(読む、発音)
◆ボキャブラリー(単語)
◆パターン(よく使用する英語のパターンを学ぶ)
◆イディオム(慣用句、ことわざなど)
◆ディスカッション(トピックについて語る)
というように、1コマごとの科目に注力して授業が進められます。
私が行っていた学校には、1対1のプレミアムコースというのがありました。
最初の1ヶ月、そのコースを受けていたのですが、
他に生徒がおらず、ずっとしゃべり続けるので、「話す」ということに慣れます。
しかし1ヶ月経つと、寂しくなってくるんです。
休憩時間などに友達が、グループレッスンをした話を聞いていたら、
めちゃくちゃ楽しそうで、受けたいと思うようになりました。
そして2ヶ月目のコースを、プレミアムコースから普通のESLコースに変更しました。
この流れで受けたのは、良い選択でした。
「話す」ことに慣れた私は、グループレッスンで「発言」することに躊躇しないようになっていたからです。
間違っていても全く誰も責めやしないし、恥ずかしいと思う必要はありません。
受けていたグループレッスンの一つで、みんな静かめだった時があるのですが、
私が毎回思ったことを口に出すので、ほぼ1対1みたいになってしまったことがありました。
それからそのクラスは名指しで指名されて授業が進むというような形になりました。汗
昔、話せなかった人間がこうも変われるとは、少し自分でも驚きです。
そして、授業を受けていると、先生からアドバイスなどをもらうようになり、
自分で勉強するときにこうやったら楽しくできるんだ!っていうことがわかるようになりました。
実際に、自分の部屋に帰ったあとも、もっと学びたいと思って、
自習してから寝るということがほとんどでした。
こんなこと、人生で初めてでした。
自ら勉強したい!学ぶのが楽しい!と思えることが、日本で勉強していた時にはなかったのです。
こんなことを言うと批判もあるかと思いますが、
学生の頃は自習なんてもってのほかで、宿題も毎回ギリギリになってから。
テスト勉強は前日の夜か当日の朝にしかやらないような、勉強嫌いでした。
勉強の仕方で、楽しいって思えることがあるんだって発見出来たのはすごい収穫でした!
色んなジャンルの授業で英語に触れられるフィリピン留学は、
間違いなく英語力がアップすると思います。
仲間との絆
同じ時期に入った子とは、行動を共にすることが多くなり、
行事やグループレッスンなど回数を重ねていくごとに絆が深くなります。
ここでは本当に、何度も仲間たちに助けられました。
英語に関するトピックだけではなく、それぞれの国の生活や文化について、
プライベートなことまで、深い話が出来る仲間がたくさんできました。
私はここで、心の友と呼べる親友に出会いました。
この出会いは本当に貴重で、一生忘れられない出来事です。
私が日本に帰国する前夜、
たくさんの仲間が集まって、送別会を開いてくれました;;
私のためにこんなに集まってくれる仲間がいることに、心から感謝し、
素敵な友達に恵まれて、なんて幸せなんだと心から思いました。
そして出発前、親友の部屋へ行って思い出話やこれからの事をたくさん話し、
そうこうしているうちに大号泣してしまいました;;
それぐらい同じ時間を共有して、過酷なことも共に乗り越えた友に出会えたことは、一生の宝物です。
特に仲の良かった友達が、
お土産と共に手紙を書いてくれました。
出発時間も朝早く4時頃だったのに、
その時間帯にみんな起きてきて、最後までお見送りしてくれました。
何なんだ;;
込み上げてくる感情が爆発しそうなくらい感動しました。
ここで出会った人々は現地の人や先生、留学生含め、
みんな穏やかで、人の温もりというものを感じることができました。
きっとこれから留学される方も、こういった優しさに触れる機会が多々あると思います。
環境問題について
私は、フィリピンのバギオという田舎へ留学しましたが、
たとえ田舎であっても、空気が汚れているとかなり実感しました。
大気汚染の主な原因は、工場などの煙突から排出される、
硫黄酸化物等の汚染物質と自動車の排ガスに含まれる汚染物質です。
また水質汚濁に関しても、中国、インドネシアに続き、3番目に深刻な状況にあると環境保護団体のレポートにあります。
特に私が身をもって実感したのは、自動車の排ガスがやばいです!!
日本の技術をもって何とかできないのかなって思うぐらい、やばいです。
「やばい」しか言ってない語彙力のなさ。
なぜそんなに排ガスが「やばい」のかというと、フィリピン自体が車社会なのもありますが、
その中でもフィリピンで有名な乗り物、ジプニーが俳ガスをまき散らしまくりなんです。
ジブニーから撮った他のジプニーの写真。
このように、後ろの扉が開いていて、
乗合タクシーみたいな感じで誰でも乗ることができます。
ジプニーの特徴は、タクシーに比べると値段が格段に安いということです。
タクシーに30分くらい乗ったとしたら、日本円でいうとだいたい500円前後なのですが、
ジプニーだとそれの10分の1ぐらいの金額になります。(2017年時点のバギオ)
日本の感覚だと、500円でもめちゃめちゃ安い。
ただジプニーに乗ろうと思うと黒煙がすごくて、
1日外を歩いて家に帰り、鼻をかむともう真っ黒。ってレベルです。
気になったのでジプニーについてちょっと調べてみました。
フィリピンのジープニーは、多くが小型貨物自動車からの改造で造られることが特徴である。もともとは第二次世界大戦後にフィリピン駐留アメリカ軍払い下げのジープを改造して製作されたのが始まりで、 Jeep と北米で乗合タクシーを意味する アメリカ英語: jitney との合成語として jeepney と呼ばれるようになった。現在は主に日本製などの2〜4トントラックの日本製パワーユニット、エンジンおよびシャーシを利用し、フィリピン製のステンレスボディ、各種各サイズの中古部品を利用して作成される。
台数が多いため排気ガスによる大気汚染の原因になっている。とりわけ、1990年代後期に日本で定置場所規制(NOx規制)の対象となった小型ディーゼル車は、それ以前のNOx排出軽減策のために黒煙は野放し状態にあった。これらが大量にフィリピンに輸出されたことが、現地排ガス公害の主因である。2000年代に入り、メトロ・マニラでは排気ガスの出ない電動ジープニーの試験運行が開始されたという。出典:Wikipedia
さらに詳しく調べてみたところ、
2016年から日本とフィリピンの合同で、公共交通システム事業が始まり、
電気自動車の導入が行われていました。
フィリピン全土で使われているジプニーで、15年以上経過したものはスクラップに、新車両は欧州排ガス規制に適応し、2020年には新規車両は電動化かガソリンのみに限定するそうです。
おお~、良かった~。
もう政府が動いていたんですね!
私が訪れたのは2017年の夏なので、今は少しでも良くなっていっているのかな?
新情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、現状を教えて頂けると嬉しいです!
日本の凄さを再認識
・大気汚染レベルの違い
ジプニーの排ガス問題を目の当たりにした後、日本に帰ったのですが、
フィリピンから帰国後の日本の空気は、大阪や東京でさえ
空気、めっちゃ綺麗やん
と思うようになっていました。
私は大阪に8年程住んでいたのですが、
田舎育ちの私からするとかなり空気が汚いと感じていました。
確かに、空気が綺麗ってわけではありません。
しかし、フィリピンの空気を吸った後の日本の都会の空気に少しびっくりしました。
「あれ?こんなにマシやったっけ?」
そして実家に帰ろうもんなら、
空気が綺麗すぎて酸素マスクでも付けてるんちゃうかという錯覚に陥る。
確実に感覚がマヒしていた・・・。
フィリピンの面積は日本の約8割で、人口は1億492万人(2017年の国連推計による)です。
同じような国面積と人口でも、これだけ空気は違うのは、
日本の技術が凄いというのもひとつとしてあるのかなと思いました。
・トイレ事情とおもてなし
日本へ帰って、すごいなって思ったことは他にもあるのですが、
一番最初に思ったことは、
トイレットペーパー、
水に流してもいいんや!!
です。
しかも、水の勢い強すぎ。
水出しすぎですよ!!って言いたくなるぐらい。
私が住んでいたバギオは基本的に、トイレの水圧も弱く、
トイレットペーパーはゴミ箱にポイする形だったので、
流しても良いことに改めて感動しました。
そして私が日本で歯医者さんのトイレに行った時、
このように書いてあるボタンを発見しました。
「お気づきの点がございましたら、こちらのボタンを押してください」
何これ!?と思ってその時写真を撮ったのですが、削除してしまっていました。
おもてなし精神すごすぎ。
日本ってすごい!!!って思う一面も多々あり、
少し残念だなと思う面もありました。
日本で気になった点
私が日本へ帰国してすぐ、お好み焼きを食べることにしたんです。
お会計の時に、女の子がレジを打ち間違えて、電卓でおつりを叩いていたのですが、
私はレジ打ち経験もあったので、そんなこともあるわな~、と見ていたのです。
そしておつりを手に取った後、後ろで会計を待っていたおじさんが、
そんぐらい暗算できるやろ。どんだけ待たせんねん。
と言っていたのです。
いやいやいや、怖すぎ。待ってもせいぜい2分くらいでしたよ。
何様ですかっていう態度のお客さん多すぎ問題。
私が接客業をしていた時も、何かとケチつける人がいたりしたので、
それを思い出しました。
私の経験上、海外でそんな小さなことでケチつけるお客さんはいませんでした。
むしろ、めちゃくちゃフレンドリーで、ありがとう!ラブリー!とか言ってくれます。
仮に待たせてしまったとしても一言謝れば、
全然いいわよ!あなたも大変ね^^
なんて言ってくれるんです;;泣
あなたは仏ですか。
私がお客さんの立場であっても感じるのですが、
基本的にウエイトレスとお客さんは対等な感じがします。
それを経験していたので、帰国してすぐこのやりとりを目の当たりにして、
そういう人は少数だとはわかっていても、少し悲しい気持ちになりました。
こういう事例もありますが、基本的に日本人は優しくて思いやりのある方が多いと思っています。
些細なことにありがたみを感じられる
フィリピンへ行って感じたことでとても大きな収穫となったのは、
些細なことにありがたみを感じられるようになったことです。
元々、感受性豊かな方だとは思っていたのですが、
現地の様々な事情をこの目で見て、感じることによって、
普段私たちが手にしているものや、当たり前のように生活していたことに、
感謝できるようになりました。
それを感じたのは、バギオから、バナウェという所にあるライステラスの世界遺産を見に行った時です。
ほぼ崖っていうかなり険しい場所を通らないと辿り着けない場所なのですが、
そこでせっせと働く男の子たちを見かけました。
だいたい10歳くらいかな?
その光景に目を奪われました。
え、待って??
ブロック担いでますけど・・・
それ相当重たいやつやで・・・
この光景を見た時は、言葉を失いました。
なんでかって、
その男の子たちが、全然辛そうでもしんどそうでもなくて、
とても輝いていたのです。
自分の仕事に誇りを持っている、そんな雰囲気に圧倒されました。
なんか、色んな感情が込み上げてきて、泣きそうになりました。
というか、今思い出して泣きながらタイピングしてます。
日本に生まれて当たり前のように学校へ行き、
嫌々、勉強していた自分を叩いてやりたくなりました。
日本にいても気付けることも多々あります。
でも、私の場合は日本にいたら気付けなかった。
ここに来たから気付けたことがあって、感じることができたんだと思います。
ちなみにこの男の子たち、
めちゃくちゃ歩くの早くて(むしろ走ってるぐらいの速度)
あっという間に見えなくなってしまいました。
この旅の詳細についても今回まとめようかと思っていたのですが、
思いのほか書きたいことがたくさん出てきたので別の記事でご紹介しています。
このように、フィリピン留学では、
英語だけでなくその他のとても大切なことを学んだり、感じたりすることが出来ます。
これからフィリピン留学を控えている方、または迷っている方、全力で応援します!!
私に出来ることがあれば、お気軽にお尋ねください^^
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