元々、結婚式を挙げるなら日本で挙げたいと夫と話していたのですが、コロナの影響で日本へ帰国することも厳しくなり、結婚式に関しては先が見えない状態となりました。
こういった状況下に置かれているカップルの方々も世界中にいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、いつコロナが収拾するかもわからないまま、ただひたすら時が経つのを待つ…というのは老いてゆくばかりなので、写真だけでもとりあえずニュージーランドで撮ることにしました。
せっかくニュージーランドにいるのだから、ニュージーランドならではの風景の中で写真を撮りたいという話になり、「昼」と「夜」に分けて写真を撮ることに。
この記事では、「夜」の星空の下で撮ったウェディングフォトについてまとめています。
準備その1:衣装の手配
ウェディング関係の仕事に就いたこともなく、花嫁になるのも初めてなのでウェディングドレスに関する知識はゼロ。
色々と調べてみても、ドレスはピンからキリまで。
ニュージーランド内でもドレスを手配しようと思うと結構良いお値段。
そしてたまたま見つけたのが、ラクマ(楽天のフリマ)のウェディングドレス販売店。
正直に言っちゃいますが、これが激安でして。
レンタルよりも購入した方が安くつくことがわかったので、採寸してオーダーメイドのドレスを特注しました。
ただ、海外からはラクマで発注できないので母に代理でやりとりをしてもらい、日本からドレスを送ってもらうという方法をとっています。母に感謝。
「ブランドはここのドレスがいいの!」とか、
「信頼できるお店の質の良いドレスじゃなきゃダメ!」
という方でなければ、十分満足できるドレスが入手可能な時代になったのではないかと思います。
ちなみに私がオーダーしたドレスはこちら。
試着なしという賭けで購入しましたが、サイズもピッタリでかなり満足できる仕上がりでした。
オーダーメイドのドレス+パニエ+ビスチェ+ティアラなどの装飾品全て含めても、諭吉さんが片手でおさまってしまうといった破格の値段でした。
ビスチェ ⇒ バストからウエストまで一枚で補正できるインナー
装飾品はAmazonや楽天で購入したものを実家に送り、ドレスと一緒に送ってもらいました。
このショップをご紹介しようと思って改めてラクマで検索したのですが、該当のショップが見当たらず、、、
名前が変わってしまったのかもしれません。
念のためラクマのウェディングドレスのリンクを載せておきますね。(※こちらのリンクは参考までに載せており信頼性などの保証はできかねますので、ご購入される方は十分にショップの詳細や説明などを読み、納得された上でご購入ください。)
準備その2:気になるフォトグラファーを見つける
クライストチャーチ周辺で写真家を見つけるために、インターネットで検索。
インスタグラムなどで検索するのも良いと思います。
フォトグラファーもまたピンキリで探すのに結構苦労しましたが、見ているうちにピンとくる人がいたので、その方に連絡を取って一度会うことになりました。
彼のウェブサイトはこちら。
気になった方はぜひ^^
昼の写真と、星空の下での写真を撮りたいと考えていると伝えたところ、
「昼の写真はいつでも予定さえ組めばできます。ただし星空の場合は、天気のコンディションを第一優先しないといけないので、突然『明日の夜、やります!』っていう流れになる可能性がありますが大丈夫ですか?」
と言われました。
さらに、冬の方が星が綺麗で夜も長いので、なるべく冬のうちに撮影するのをオススメするとのこと。
というわけで、どんなに仕事で疲れていようが、連絡があった翌日に決行することに決めました。
そこからの流れは早く、フォトグラファーさんに会ってから1ヵ月も経たないうちにチャンスの日はやってきました。
準備その3:事前に当日の準備をしておく
当日になって、髪型やメイクをどうしようか決めていてはどんどん時間がなくなってしまうので、当日と同じヘア・メイクアップを事前にやって、流れを掴んでおきます。
ちなみに、星の撮影となるとそこまで私たちにはクローズアップされず、髪型もほぼ写真で細部まではわからないのでヘアメイクは全て自分で行いました。
※星を撮影するために、15秒間静止する必要があり、クローズアップしすぎるとブレが目立つため遠目からの撮影となります。
当日の流れ
出発~到着まで
前日に、「明日撮影しようと思っているけど、雲行きが怪しくなる可能性もあるから、決行するかしないか改めて明日連絡します。」というやりとりがあり、いざ当日の夕方4時半頃に決行の連絡が入りました。
決行する時間は9時。
撮影場所までかかる時間は車で約1時間半。
シャワーを浴びてから顔にマスクのシートを浸透させている間に晩御飯の支度をし、軽めの夕飯を済ませヘアメイク。時間の逆算をしていても、こういう時に時間が過ぎるのはとても早く、あっという間に出発の時間に。
1時間半かけて到着した場所は「Castle Hill」。
映画「ナルニア国物語」や「どろろ」のロケ地にもなった場所です。
テカポなども有名ですが、臨機応変に対応できる範囲で自然の魅力を感じられる場所、そして住んでいるクライストチャーチ周辺で写真を撮りたかったのでこの場所に決めました。
撮影開始
到着して車を降りたら、空一面の星に目を奪われます。こんなに奇麗な星空を見たのは久々。
フォトグラファーと合流して、キャッスルヒルの中へ。
ちなみにこの日はかなり歩く+足場が安定していないのでドレスの下に履きなれたスニーカーを履いています。
撮影直前まではジャケットを羽織っていますが、冬場だけあってそれでも寒い。
気温はマイナス5度。
さらにそれぞれ荷物を持っているので裾の長いドレスを一人で抱えて歩かなくてはいけない上に足がガクブル。笑
個人的には、ドレスの下にズボンを履いていても良かったと思います。これから星空撮影をお考えの方はぜひ。
いざ撮影開始になってジャケットを脱いだら肩も首元も出ているので震えが止まりません。
が、毎回シャッターが下りてから15秒間静止しなくてはいけないのでその間は頑張って震えることすらも我慢する必要があります。
まさに地獄のような時間です。
ちなみに、「どんなポーズでどの方向を見て」といった指示は出るのですが、表情については特に何も指示がないので基本的に笑顔を心がけていました。
しかし、寒すぎて自分がどんな表情をしているのかわからなくなり、しまいにはフォトグラファーの人に、
「Sakiの表情の表現、15秒間停止しないといけないから厳しいのはわかるんだけど、ちょっとおかしいからもっとリラックスして」と言われてしまう始末。笑
ジャケットを着て移動しては脱ぎ、撮影を繰り返し、最終的に終わるまでに3時間かかりました。
事前には1時間程度と聞いていたので、終わったころにはクタクタ。
フォトグラファーの人が、終わって歩きながら駐車場に戻っている最中で「今回の撮影でどれぐらい僕のこと嫌いになった?笑」
と聞いてきて夫が「ん~、でもやった価値はあるよ!」と答えていたのですが、
私はその時心の中で「200% hate him だよ」と思ってしまいました。笑
震えがなかなか止まらず、ドレスの締め付けで苦しいのもあって、車に戻った時に一気にしんどいと体が訴えはじめ、かなりの吐き気に襲われたので車の中ですぐに着用していた装飾品とドレスを脱ぎ、普段着に着替えました。
運転は夫がしてくれ色々と気遣ってくれたのでかなり助かりました。
しかし、暖房をつけていても、家に帰ってシャワーを浴びてもしばらく震えが止まらず、翌日は微熱で寝込むことに。
撮影当日は確実に低体温症になっていただろうと言えます。
本当に凍死するかと思ったほど寒かったので、冬場の星空の下でウエディングフォトを撮ろうと思っている方は、冗談抜きでくれぐれもお気をつけください!
結果的には
撮影当日はその寒さとかかった時間から、「200% hate him」と思っていましたが、いざ写真が送られてくると、大変な思いをしても撮ってよかったという気持ちが大きくなりました。
※載せている写真はブログ用にデータを軽くしているので、頂いた元データよりも低画質になっています。
そしてこのような思い出を写真に残してくれたフォトグラファーの方に感謝しかありません。
その時大変だったことは、後になって良い思い出に変えることができるので、今となっては極寒の中でも体を張ってよかったと実感しています。
ただ、何度も言いますが、実際に行う方は本当にお体にお気をつけください!!
素敵な思い出となることを心よりお祈り申し上げます^^
おまけ
ドレスの汚れを落とす方法
屋外のウェディングフォト撮影では、ドレスが汚れてしまうことがあると思います。
レンタルであれば、レンタル料の中にクリーニング代も含まれていることがほとんどだと思うので心配しなくても良いかと思いますが、ご自身のドレスの場合は、なるべく早めに対処したいところですよね。
私も今回、湖の近くで写真を撮った時に少し泥がついて汚れてしまいました。
泥汚れがついた時は
①一旦完璧に乾かす
②払える泥を払う
③水にといた洗剤を歯ブラシに付け、生地の下にタオルを挟んで「ポンポン」と汚れを落とす
④ぬるま湯でもみ洗いする
以上の工程で綺麗に汚れが落ちました。
ちなみにドレスは大きくて運びづらいので、リビングに広げて大きめの鍋にぬるま湯を入れたものを近くに用意し、そこで部分的にもみ洗いするという方法をとりました。
ドレスの泥汚れでお悩みの方の参考になれば幸いです。
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