皆さん、いかがおすごしでしょうか。
私は最近、ニュージーランドで手術を受けました。
私事ではありますが、今後同じような経験を海外でされる方もいらっしゃるかもしれないので、参考までに記事にします。
手術までの経緯
2月25日
レジデントビザを入手した数日後、GP(かかりつけ医)からテキストメッセージが届きました。
とあり、子宮頸がんの検査をしましょうという内容でした。
それから数日後にテストを受け、結果は1週間後くらい(または2週間。記憶が曖昧)に出るけど、大抵は問題ないと思うけど何かあったら電話なり手紙でお知らせが届くと言われました。
3月29日
そしてドクターから電話があり、細胞に異変が見られたからコルポスコピー(頚部精密検査)が必要になったから、次回はクリニックじゃなくてホスピタルで診てもらう形になるけど、詳細は病院から手紙が届くはずだからそれに従ってちょうだいねと言われたのです。
実は、私が日本に住んでいた時にも細胞に異変があり、軽度異形成と診断され1年ほど経過観察で病院に通院していたことがありました。
数回検査を受けていると、突然細胞が消えて無くなったと言われ、その後数回テストを受けてもひっかかることがありませんでした。
これは、女性なら生涯のうちに感染する確率は80%以上で、大抵は自然消滅するとのことでした。
ただ私が苦手だったのが、コルポスコピーという検査。
細胞を摂取するのですが、これが痛いのなんの!!
しかも細胞を何ヵ所から摂取するので1回じゃなく2、3回「う゛ぅ゛っ!!」といった激痛が。
4月19日
それをまた海外でやらなくてはいけないという不安があったのですが、クライストチャーチのウィメンズホスピタルでそれを受けた時はたいして痛みがありませんでした。
もしかしたら、細胞を切り取る時に、「3,2,1で咳をしてね」と言われて、え、何それと思いつつも「ゴホン」。それと同時に切り取られたのが良いように影響していたのかもしれません。
事前にこのような冊子と共に、診察日の指定がされた紙が病院から送られてきます。
4月28日
病院から手紙を受け取りました。
その内容は下記の通り。
Dear Saki, Following your assessment by Gynaecology Service, you have been placed on our waiting list to have a procedure. You will receive a booking date for your procedure by 04 June 2021. Please continue to see your General Practice team while you are waiting for your procedure and let them know if your condition gets worse.」
(Gynaecology Serviceの評価において、あなたは手術を受けるための順番待ちリストに追加されました。手術の予約日は2021年6月4日までにお知らせします。手続きを待っている間は引き続きGeneral Practice teamに相談し、状態が悪化した場合はそのことを知らせてください。)
え?どゆこと??詳細無記載なんですけどー!!
ウェイティングリストに乗っけられるってそんな悪いわけ?
という不安で、次の手紙が届くまでもやもやしていました。
その手紙が届いた2日後くらいに、夫がクリニックへ行く予定があったのでいつもの担当医に詳細を聞いてきてくれました。(病院で行われる手術や詳細はGPの担当医にコピーが行き渡るようになっています)
話によると、私は『Lletz』と呼ばれる手術を行うそうで、全く名前にピンと来ませんでした。
調べてみると、一般的にLEEPと呼ばれる方法でした。
正式名称は下記の通りで、言い方が違うだけで同じ施術となります。
LLETZ ⇒ Large Loop Excision of the Transformation Zone
LEEP ⇒ Loop Electrosurgical Excision Procedure
ちなみに日本語ではループ式電気円錐切除法や円錐切除術と呼ばれることが多いみたいです。
かかりつけ医によると、私の細胞はCIN2と呼ばれる中等度異形成だそう。
それなら早いうちに見つけられてよかったという安心感がありました。・・・が、しかし。
5月5日
正式にテスト結果が送られて来ました。
それを見ると、
(コルポスコピーの結果は、CIN3と呼ばれる子宮頸部の高度な前癌性変化を確認しました。これは癌ではありませんが、進行しないように子宮頸部から細胞を取り除く必要があります。この治療はLLETZ生検と呼ばれ、全身麻酔下で日帰り手術として行うことができます。同封のフォームに情報を記入して、返信用封筒に入れて返送してください。)
え、ちょっとまってCIN2ちゃうんかい!
というショックが駆け巡りました。
CIN3は高度異形成にあたり、前癌病変として扱われています。
ここまで進行していたことにはショックでしたが、逆に今気づけて本当に良かったなと思いました。
もっと発見が遅れていたら、本格的な癌になっていたかもしれません。
そう思うと私はラッキーだったんだと実感しました。
ちなみに同封されていたフォームには自分の健康状態や過去の手術歴など、埋めなくてはいけない項目がびっしり。当たり前ですが全部英語なので、間違えないように夫に確認してもらいながら埋め、返送しました。
ちなみに日本に住んでいる母には5月16日にこの手術のことを伝えました。
5月24日
突然テキストメッセージが送られてきました。
(明日手術出来るようになったんだけど来れる?来れるようならテキストか電話を〇〇〇までよろしく)
いや急ですがな。前日でっせ。
タイミング悪く、生理が始まった直後だったので、出血が多量の場合は手術が出来ないのでキャンセルしました。
ただ、キャンセルをした時に電話で、緊急性が低めの手術で予約はできないから、誰かのキャンセルが入った穴を埋めるような形で次回も同じように急遽日程が決まるから覚悟しておいてね、と言われました。
そうなのか。
それならそれで仕事のボスにちゃんと話しておかないとダメだと思い、急に手術の日程が決まることになるかもしれないと予告しておきました。
ボスは、OK、わかった時点ですぐに連絡してねと承諾してくれたので助かりました。
5月26日
「URGENT(緊急)」と2枚ステッカーが貼られた手紙がポストに。
病院から新たに手紙が届き、そこには手術の日程や手術の詳細、手術までに用意しておくことや当日の流れなどが記載されていました。
え?予約できんゆうてたやないかーいwww
とは思ったものの、事前に手術日を知れて少し安心。
ボスにも連絡をして手術日から2週間の休みをもらいました。
手術日は6月1日とわりと直近。
手術するのに数か月も待たされたという話をよく聞いていたので、こんなに早くすんなりと事が運ぶのはかなりツイてるなと実感。
ちなみに、家族LINEで正式にこの日に手術を受けることになったと連絡したのもこの日。
「みんな心配してくれるから今まであんまり言ってなかってんけど、日にち確定したから・・・」
と言うと「あんまり言わなすぎやわ!」といわれました。汗
でもみんな心配してくれて家族の温かみを改めて感じました。
思いのほか長くなったので、手術当日と術後のことは下の記事にてご確認ください。
女性の皆様に伝えたいこと
女性の皆様、本当に子宮頸がん検査は大事です!
私自身、全くなんの症状もなく過ごしていたので検査しなければわからない状態でした。
検査を受けたことがない方や、しばらく受けていない方は、一度検査してみてはいかがでしょうか。
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