ニュージーランドで全身麻酔による手術を受けました【その②】

手術2 海外生活
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ニュージーランドで全身麻酔による手術を受けました【その①】
最近、ニュージーランドで手術を受けました。今後同じような経験を海外でされる方もいらっしゃるかもしれないので、参考までに記事にしました。

前回の記事の続きです。
ニュージーランドでLLETZ(LEEPまたは円錐切除術ともいう)の手術を受けました。
手術~術後の内容をまとめています。

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手術当日

予約時間は11時半。
手術当日は色々と初めてのことだらけで緊張していたので、朝起きてからは何も食べずに水だけを飲んで過ごしていました。
すると10時過ぎに病院から電話がかかってきて、「早めに手術が開始できるかもしれないから、もう少し早く来れる?」とのことでした。おそらく誰かの予定がキャンセルになったのでしょうか。
病院には駐車場がないため、当日は近場に住んでいる夫のお父さんが送り迎えをしてくれる予定だったので、早まったことを伝えて迎えにきてもらいました。夫のご両親はとっても優しい素敵なご夫婦なのです。
夫は1日付き添いをしてくれます。こういう時に誰か傍にいてくれると本当に心強いです。

到着してレセプションへ行くと、向こうの方も把握していて、他の患者さんが3組くらい既に待っている状態だったのですが、一番最初に呼ばれました。ラッキー。
呼ばれた後は、看護師さんや担当医の方、麻酔科医の方と事前確認含めて面談があるのですが、
間違いが無いようにとのことだとはわかっていても、同じことを何度も何度も聞かれます。
結局4人ぐらいと矢継ぎ早に面談し、とうとう夫と離れ麻酔の準備室へ移動。

いよいよ手術

手術の様子例
12時過ぎ、麻酔準備室へ入り、担架に乗るように言われます。冬ということもあってか寒い。
手術用のガウンは薄いし寒いしで、血管がなかなか浮かばず、アシスタントの方が麻酔科医の先生が来るまでゴム手袋にあったかいお湯を入れたものをくくり、私の腕に乗せてくれました。
水風船ならぬお湯風船。(どうでもいい)
ここでもしっかりと名前と誕生日の再確認があり、手の甲に針を刺し心電図用の電極を装着されたりと、準備が整うまでおそらく5分~10分くらいかかりました。
全身麻酔を受けるのは人生で初めてだったので、ちゃんと目覚めるのか不安だった私は、アシスタントの方に
「目覚める時は自然に目覚めますか?」と聞きました。そしたら普通に
「ええ、皆自然に目を覚ましていますよ^^」と優しく返答してくれたので少しホッとしました。

全身麻酔って英語でなんていうの?

全身麻酔=General anesthesia
局所麻酔=Local anesthesia

麻酔を「anesthesia」とい言いますが、何回聞いても筆者は手術当日までこの単語を覚えられませんでした。カタカナ英語なら「アナスティージア」か「アナスシィージア」で通じると思います。

なかなか覚えづらいニャ;;
解説をする茶トラの猫

そしていよいよ手術室へ。
ドラマで見るようなThe!手術室!といったところへ運ばれ、担架から台に移り変わります。
そしてそのあと、手の甲に挿されていた針から麻酔を導入されました。
「気分はどう~?」と麻酔科医の先生に聞かれた直後、目の前の視界が思いっきり上下にグァングァンと動き始め、すごいめまいが始まりました。
「すんごいくらくらする」と言ったら、
「それはいい兆候だよ~。」と言って、他の方が私の口元に酸素マスクを当てます。
そしてさらに他の方が、ちょっとこれを繋ぎますね~。
と私の肩のあたりに手を伸ばしてきた直後から全く記憶なし!!
夢でも見たり、耳は起きていたりするのかな~とか思っていましたが、
まるで時間が削られたかのようなでした。たまに耳は聞こえていたり夢を見る方もいるようです。

無事手術終了

耳元で誰かが何かを言っているのが聞こえて、パッと目を開くと私は既にベッドの上に横たわっていました。
意識のない間に手術が終わっていて目が覚めると別の所にいるという不思議な感覚。
看護師の方が「気分はどう?」と聞いてきたので、
「ちょっとまだくらくらするけど大丈夫です、私どれぐらい眠ってました?」と聞くと、「うーん、1時間ぐらいかな。もうちょっと様子みたら別の場所に移動して、旦那さんにも来てもらえるからね」と。
病院のスタッフは皆さん優しく良い方ばかりでした。

少し経ち、全身麻酔の大きな副作用もなかったので、回復室へ移動。
看護師さんに「何か食べれる?」と言われたので、お願いしますと言うと、コーヒーとかも頼めるけどどうする?と言われたのですが、さすがに術後にコーヒーはなんとなく体に良くないような気がして「お水でお願いします」と頼みました。

食事はサンドイッチとキャロットケーキで、まずくもなく普通に美味しかったです。
ビーツのめちゃくちゃ不味いサンドイッチが出てきたことがあると言っていた人もいたので内心ヒヤヒヤしていたのです。

病院食

ただ、向かいにいる患者さんの全身麻酔の副作用がひどかったみたいで、何度も嘔吐してしまっていました。
10mほど離れているとはいえど、それを耳にしながら食事するのは気が引けたのですが、お腹が減っていたせいかペロリと食べてしまいました。

私が眠っている間も、夫はずっと傍で付き添ってくれ、途中カフェで夫のランチを購入するついでにチャイを買ってきてくれました。(コーヒーは遠慮するのにチャイは飲むんかい)

そして、3時間ほど眠ったり起きたりを繰り返したら、帰っても大丈夫そうだったので薬をもらって、術後の過ごし方などの説明を受け、また何か問題があれば電話してとのことでした。

それが4時か5時頃だったので、合計滞在時間は5、6時間でした。

夫のお父さんに迎えに来てもらって帰宅。夫のお母さんがマフィンを焼いてくれていました。
当日は料理もできなかったので小腹が減ったとき用にすごく助かりました。

手術費用

手術にかかる費用は・・・無料!
そう、ニュージーランドではタダで手術が受けられるのです。
細かい条件はあるはずなので詳細はきっちりと調べて頂きたいのですが、2年以上ニュージーランドに住んでいる人(多分)、そして市民と永住権を持つ人は無料になります。
こういうことも含めて改めてラッキーだったなと実感。
対象外の場合は、病院の滞在期間にもよるとは思いますが、$1500ほどかかるようです。

術後から今まで

生理用ナプキンの種類で痛みに差が出ることが発覚

術後は出血が約1ヶ月続くとのことだったので、普段以上にナプキンの備蓄が必要でした。
日本のスーパーマーケットに行ったところ、昔使っていた「はだ〇もい」で32枚入りのものを発見しました。
普段使用しているのはオーガニックの12枚入りなので、コスパ的にオーガニックのものよりはいいので久々に買ってみました。
そして使用してみた結果・・・。
そのナプキンを使用している間、結構重ための腹痛が発生する頻度が増えたのです。
そして夜寝ている時につけていると、なんだか冷えているような感覚。
冗談だと思うでしょ?これガチです。
これは一旦オーガニックのものに戻った方がいいかもしれないなと思い、いつも使用しているものに変えたところ、さっきまであった痛みが嘘のように消え去りました。
ここまであからさまに反応すると逆に怖いんですけど。
今回の件で、市販のナプキンが健康面に影響することを知りました。
もしかしたら、普段生理痛がひどく重たい人は、ナプキンを変えるだけでもかなり楽になるかもしれません。
ちなみに私はiHerbのオーガニックナプキンを数年愛用しています。

■ Natracare, オーガニック&ナチュラル、ウルトラパッド、ふつうの日用、12個入

参考価格¥702-
4.5(1381レビュー)

iherbのナプキン

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術後に若干うつ症状

手術からは2週間仕事の休みをもらっていました。翌日から働く人もいるらしいのですが、私の仕事の場合は立ち仕事で重たいものを持つこともあったので、念のために休養を取りました。
手術の翌日は強い薬が効いているせいか結構元気。
しかしその翌日、翌々日になって、お腹の張りが気になるようになり、さらに見慣れないタイプの出血、めまいと体のだるさから普段自分が動けているように動けない、料理もなかなか作れない、ブログも更新するつもりだったのに更新できない、というフラストレーションが溜まるようになり、1点を見つめたままボーっとすることが多くなりました。
その様子に夫が気付き、術後うつ(侵襲になってるんじゃない?とのことで、スマホで調べて出てきた記事を読んでくれたのですが、それを書いていた人も同じ手術を受けていた経験者というのもあり、それがすごく自分に当てはまっていて泣いてしまいました。
まさに思いを代弁してくれているような素敵な記事でした。
その記事を探してここにもUPしようと思い、夫にも訪ねてみたのですが一致するものが見つけられず。
しかし、素敵な記事を見つけたことと、夫が親身になって向き合ってくれ、頑張らなくてもいいんだよと言ってくれたのが励みになり、うつ症状は改善されていきました。
調べていると約20%の方がこの手術の後にうつ的症状を発症したという報告もありました。
今になって私が言えることは、術後は何もできなくて当たり前だから、無理にいつも通りにしようとしないで大丈夫ですよと、同じ手術を受ける方に言いたいです。

術後にやっていたこと

・ひたすら寝る
術後数日間、後から体に負担がかかっていたんだなと体が訴えはじめ、
ひたすら寝続けることが可能でした。
起きてもエナジーがすぐに消耗される感じと、全身麻酔の影響か、めまいと気持ち悪さが1週間ほど続きました。

・読書
事前に買っておいてよかったと思ったのが本。
これなら安静にしていても見れる上に、本に集中することで精神を落ち着かせることが出来ます。
東野圭吾さんの小説が好きなのですが、私は基本的に殺人事件以外のミステリー小説が好きで、今回購入した「時生」は私の中の東野圭吾本ランキング1位に輝きました。
それぐらいめちゃくちゃ素敵なお話でした。
まだ読めていない作品の方が多いけれど、私が今までに読んだ東野圭吾さんの小説の中でのベスト3はこうです。
1位:時生
2位:秘密
3位:ナミヤ雑貨店の奇蹟
正直言うと、どれも良いです。笑
このタイプの小説が好きな方でオススメの小説がある場合は是非教えてください。

・ソーイングとレザークラフト

元気のある間に夫のお母さんにミシンを借り、あずきのホットアイマスクを作りました。ニュージーランドで売ってるのを見たことがないので、眼精疲労にも良いかなと思い練習がてら製作。

あずきのホットアイマスク

さらにレザークラフトができたらカッコいいという理由で、練習がてらコインケースを作りました。ゴールはレザーのショルダーバッグを作ること!

コインケース

・ギター

イントロと、有名なメロディーの部分だけを弾いて満足していた曲「tears in heaven 」を、ぎこちないながらもフルで弾けるように練習。

・軽い外出

日々の生活に必要なものの買いものや、カフェに行ったりしました。友達が家に訪問してきたり、お誘いを受けてちいさなパーティーをしたり、無理のない範囲で動きました。やはり完璧に動かないでいると、回復に時間もかかるし筋肉がすぐに衰える感覚があります。重いものだけ持たないように注意しました。
あとは家事も適当にこなし元気のあるときはチーズタルトを作って夫の両親におすそわけしたりして過ごしました。

さいごに

2週間、運動ができないと絶対暇するだろうな~と思っていましたが、あれこれやっているとあっという間でした。
そして猛烈に仕事に戻りたくありませんでした。笑
復帰後初日はしばらく動いていない生活が続いていたので疲労感があり、腹痛や気持ち悪さもまだ少しあったので多少堪える部分はありましたが、仲間がかなりサポートしてくれたり、お客さんで「We missed you」と言ってくれる方が何組かいらっしゃったので、それを聞くと戻ってきて良かったなと感じられました。
今後も定期的に検査を受ける形になりますが、今回本当に見つけられて運が良かったなと思います。
自分は大丈夫だろうと思っていても、まさかというところで引っかかることはあるので、
女性の皆様には出来れば年に1回検査に行って頂きたいです。
そして、パートナーやそのような経験をしている方が周りにいらっしゃる方は、この記事を通して理解を深めて頂けたなら幸いです。

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