場面緘黙症について~克服したら人生変わった~

カナダのバンフにある氷山でポーズを撮る私 場面緘黙症について
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これまで、場面緘黙症を発症した理由と、克服するまでに至った経緯をご紹介してきました。

場面緘黙症について~経験者が語る私が発症した理由~
あまり多くの人に知られていない場面緘黙症の詳細について記事にしました。この症状に関する認識を広めていくことで、一人でも多くの人の支えになれればと思います。
経験者が語る場面緘黙症を克服するまでの道のりと周りの人のサポート
私が場面緘黙症を克服するまでの道のりと、周りの人がどういうサポートをするべきなのかを経験者である私なりにまとめてみました。誰かの背中を押してあげられる、そんな記事になれば幸いです。

私はこれから、なるべく同じ症状を抱えた人たちのサポートをしたいと思っています。

克服できれば人生こんなことがあるんだと、少しでも希望や勇気を与えてあげられるように

私が克服後に歩んできた人生を共有したいと思います。

克服のきっかけとなった中学生時代までは、こちらの記事でご紹介しました。

経験者が語る場面緘黙症を克服するまでの道のりと周りの人のサポート
私が場面緘黙症を克服するまでの道のりと、周りの人がどういうサポートをするべきなのかを経験者である私なりにまとめてみました。誰かの背中を押してあげられる、そんな記事になれば幸いです。

高校生活から今に至るまでを簡単にご紹介していきます。

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ガラッと変わった高校生活

「どこの高校へ通うか」

この選択は後になってかなり大きかったと実感します。

最初は、中学を卒業するとその流れで進学する近場の高校へ進学する予定でした。

しかし、中学生の時に私が話せるきっかけを作ってくれた友達が、

隣の町の高校を紹介してくれました。

その学校は普通の高校と少し違っていて、普通科などではなく、
自分が好きな教科を自分で組むことが出来る総合学科でした。

私はその学校にすぐ魅了され、ここに行く!と決めたのですが、
その高校に進学する中学の同級生はほとんどおらず、その友達ともう一人の女友達、そして私の3人だけでした。

私がその高校に決めたのも、
誰も私を知らないところで、新たな自分を作れる!成長の機会になると思ったのも大きいです。

しかしこれは結構な賭けでもありました。

私が幼い頃に経験した状況と同じだったからです。

突然知らない人ばかりいる所へ行って、
きっと親はまた話せなくなるんじゃないかと心配したのではと思います。

でも、ここは自分で選んだ進路でもあり、頑張り時でした。

どこでも最初がかなり肝心だと思っていたので、
その時流行っていたプロフィール帳を握りしめて、クラスメイトに書いてもらうように自分から持って行きました。

結果的に、
高校3年間で私が「場面緘黙症だった」ということは誰にもバレませんでした。

コミュニケーション能力が乏しいため、冷たくてクールな子と思われたことはあったかもしれません。

しかし、話せる自分を演じているうちに、どんどん本当の話せる自分になっていきました。

・音楽の授業が恐怖でしかなかった私が選んだ選択科目

私は高校生活で、必須科目以外の選択授業は基本的に「音楽」をメインで取りました。

あの恐怖でしかなかった音楽の授業を自ら取るなんてびっくりです。

中学生の時に初めて行ったカラオケで、歌うことの楽しさを知ってしまったのです。

それから、高校ではバンドを2つ組みました。

同じ高校の女子だけのガールズバンドと、私以外は全員男子で、地元の友達繋がりの紅一点バンドです。

2つとも、私が担当したのは「ボーカル」でした。

今思い返しても、あれは奇跡だったんじゃないかと思います。笑
私の人生に何が起こったんだと・・・。

文化祭で歌ったり、地元の夏祭りで歌ったりしました。
舞台に立つという度胸がついて、1人で歌うこともありました。
その時の、調子に乗って歌ってた写真を見つけたので載せます。
夏祭りで歌う私
私の高校時代は、やたらみんな眉毛を整えがちだったんですよね。
それで、私の眉毛もいかつかったので目元は黒線入れさせて頂きました。

こうやって歌っている時間が、最高に幸せだったのです。

高校生時代、私は歌手になりたいと思うようにまでなっていました。

しかし、進路を決める際に進路指導の先生が、

「あなたにピッタリの仕事があるの!^^」

といって紹介してくれた仕事がありました。

社会人一年目はまさかの接客業

それが、ゴルフショップの店員の仕事だったのです。

でも、ゴルフの知識なんて皆無!しかも販売とか出来るわけないと思ったのですが、
「ピッタリの仕事があるの^^」と言ってくれたことが何だか嬉しくて、
その会社で働いてみることにしました。単純。

私は入社の前に決めていたことがあります。

どんなに辛くても、2年は続けることです。
これは挑戦であって、自分を成長させるためにあるんだと。

実際に入ってみて、キツイことは多々ありました。

なんで大人はこうなの?と思うことが本当にたくさんあって、
社会の嫌な一面もたくさん見ました。

そして一番の問題が、私のコミュニケーション能力です。

6年間喋らなかった人間が、自らお客様に話しかけるという行為は、
ハードルがかなり高かったです。

何回も嫌になりましたし、泣いたこともありました。

しかし、それを乗り越えることで、分かってくれる人もたくさんいて、
ありがたいことに、私を目的に来てくれる方も何人かいました。

なんとかやれたのは、負けず嫌いな性格と、周りにいた支えてくれる人達のおかげだったなと思っています。

その甲斐あって、接客業をしていると、
私が喋れなかった当時からの知人に、

Sakiは良いように変わった、人当たりがやわらかくなった

と言ってもらえるようになりました。

そうやって徐々に接客業をこなし、場面緘黙症を克服してきたのです。

ただ、途中で自分自身に確認したいことがありました。

果たして、私は歌手になりたいのだろうか?と。

正直、歌うのは好きだけど歌い手として人の前に立つのは違うのかもしれないと思い始めていました。

・テレビ局勤務で気付いた気持ち

そして、求人情報を見ていて見つけたのが、テレビ局の仕事でした。

ここで、実際にテレビに出ている人たちを見れたら、自分が本当にどうしたいのかわかるんじゃないかと思って、応募しました。

派遣での仕事だったのですが、すんなりと決まり、番組デスクとして仕事が出来ることになりました。

その仕事の中で、芸能人の方をアテンドすることが私の役目でもありました。

私はそうやって、テレビに出演されている方々と関わってわかったことは、
テレビに映る側よりも支える側の方が楽しかったということです。

そして、テレビに映る人たちの責任感の重たさというものをひしひしと感じました。

一見、テレビ上ではただ楽しくやっているように見えても、そこまでの過程で沢山の人が動いていて、
発言ひとつが誰かに影響を与える。

素晴らしいことでもあり、恐怖にも感じたのです。

これで私は自分の気持ちを知ることが出来ました。こんな気持ちじゃ歌手になんてなれないと。

私は、歌うのが好きなただの一般人で生きていこうと決め、そこからはまた自分探しでした。

私は何がしたいんだろう・・・?

そう思いながら、探し続けました。

やりたいことをやると決める

私がこのようなマインドを手に入れたのは、母と本のおかげだと思っています。

こちらで少し紹介していますので、良かったら見てみてください。

モチベーションを上げる方法~やる気が出ないあなたへ~
仕事や家事、勉強などなかなかやる気が出ないことは多々あると思います。そんな時に振り返って見れる、やる気が出るようになる動画や本をご紹介させていただきます!半分は自分自身のために書いています。笑

探して見つかるまでは立ち止まってはいけないと。

そして、私はとあるタイミングで、
今年は今まで出来ずに後悔していたことをやる!と決めました。

そのうちのひとつが、「留学」でした。

少しずつ周りの人とコミュニケーションが取れるようになってくると、
もしかして、日本人の考え方ってめちゃくちゃ偏ってない?
と思うようになりました。

もちろん、それは人それぞれなのですが、
それを確かめるためにも実際に海外へ行って、
自分の目で確かめたかったのです。

そして、思い立ったらすぐ行動。
カナダへ渡航しました。
その頃の語学力といえば「皆無」でした。

留学して何がしたいん?と、反対する人もいました。
だからといって学ぶことが0ではありませんでした。

語学力が乏しくても支えてくれる人が世界にはいること、
人種関係なく対等に接してくれること、
日本の良さや、日本に足りていない部分など改めて再発見できたのです。

これは大きな収穫でした。

しかし、もっとコミュニケーションを取れるようになって、
自分の言葉で気持ちを伝えられるようになりたい、色んな人の話を聞いてみたいという気持ちが増え、
カナダから帰国した直後に、フィリピンへ2ヶ月留学しました。

フィリピンでの生活は、本当にかけがえのないものとなりました。

あの生活は人生で一番、「生きている!」と実感できた生活でした。
バナウェの世界遺産でポーズを撮る私 バナウェの世界遺産の棚田でポーズを撮る四人

思う所がたくさんありすぎるので、いつかフィリピン生活についても記事が書ければと思います。

そして今、私はニュージーランドにいます。

ニュージーランドに辿り着いたのも、色んな巡り会わせがあったからこそだと思っています。

私は、今後どのように生きていくかわかりませんが、
コレだって思えるものを見つけるまで、探し続けます。

そして、同じように悩んでいる人達のサポートをし続けていきたいと思っています。

・生きていたら、いいことあるんです

悪いことに目がいきがちだけど、振り返ってみるとそこにはたくさんの支えてくれる人達がいて、
優しさに溢れていたことに気付く時がやってきます。

私は誰にも相談できない悩みを抱えている時、よく空を見上げていました。

泣きたくなるような時に限ってすごく綺麗な星空が出ていたりすると、
私の悩みなんてちっぽけだなって思えるようになりました。

雨が降っている時は、私の代わりに泣いてくれているんだ、
晴れている時は、私を応援してくれているんだと、
基本、ぜんぶ都合の良いように解釈してました。笑

おかしい、頭大丈夫?って思う人もいるかもしれませんが、
そうやって、自然を見方につけてみるとちょっと気が楽になるかもしれません。

場面緘黙症に関するお悩み相談はいつでも受け付けております。
あなたは1人じゃないということを忘れないでください^^

コメント

  1. より:

    はじめてご連絡させて頂きます。
    ブログを拝見させて頂き、
    ありがとうございました。
    ご迷惑でなければ
    個人的にご相談をさせて頂く事はできますでしょうか?
    宜しくお願い致します。

    • 5ak1 Saki より:

      花さん、コメント頂きありがとうございます。
      大丈夫ですよ!
      ご入力頂いたメールアドレスにご連絡させて頂きますね。

  2. より:

    こんにちは、私は場面緘黙症かはわからないけど幼稚園の時から学校ではほとんど話せていません。現在高校生なのですが、昔よりはマシになりました。でも未だに家と同じ様にはなれておらず、悩んでいた時にsakiさんのブログを読んで少し元気が出ました。私も上の方と同じ様に個人的に相談させて頂く事は可能でしょうか?

    • 5ak1 Saki より:

      桃さん、ブログをご覧頂きありがとうございます。少し元気が出たと仰っていただけてとても嬉しいです。個人的に相談可能ですよ^^直接ご連絡差し上げますね。

  3. とも より:

    はじめまして。
    私の娘も場面緘黙症と診断を受けてはおりませんが、その症状があり、母としてどうするのが本人にとって良いのかとても悩んでいます。なかなか周りに相談出来る方もいません。
    個人的に相談にのっていただく事は可能でしょうか?

    • 5ak1 Saki より:

      ともさん、はじめまして。出来る限りの範囲でお役に立てたらと思います^^個人的にご連絡差し上げますので少々お待ち下さい。

  4. Kすけ より:

    Saki様はじめまして、こちらの記事を読ませて頂き、とても前向きな気持ちになれました。私は自己診断なのですが、子供の頃からの性格から考えると自分は場面緘黙症なのかなと思い、身近な人もこの症状で傷つけてしまったこともありSaki様のブログに辿り着きました。もし良ければご相談などさせて頂ければと存じます。よろしくお願い致します。

    • 5ak1 Saki より:

      Kすけさん
      コメントありがとうございます。そう仰って頂けるとこの記事を書いて本当に良かったと嬉しく思います^^
      ご相談につきまして、こちらからメールを差し上げますので少々お待ちください。

  5. こさめ より:

    Sakiさんはじめまして。高校生の娘が場面緘黙症かもしれません。情けないことにそれが私(母)と話している時に症状がでるんです。しかも必ず、成績や生活面のだらしなさを指摘した時になります。固まってしまうと目も合わせられず3時間くらいたち、もうひたすらわたしが話しかけて怒っているだけです。結局ひとことも言葉を発することができません。都合が悪くなると黙り込む 固まるなんて!と腹が立ってしまうのですが、反抗期とはまた違うような気がしてあれこれ調べているうちにこちらの記事に辿り着きました。しっかり読んで記事を参考にさせていただきます。

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